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WILD HEARTS(ワイルドハーツ) 【ゲーム関連 文化・伝統・歴史】 【日本関連テーマゲーム】

【WILD HEARTS(ワイルドハーツ)】ゲームを通して知れる日本神話の話「アマテラス」

ワイルドハーツの
ゲーム関連記事シリーズです。

ドーモ。皆=サン。たんぶらぁです。

今回はワイルドハーツの巨獣
「アマテラス」の名前の
元ネタについて紹介します。

ワイルドハーツには日本神話に
関連したワードが数多く登場します。

ゲームを通して日本神話について
知れる機会になりますので
少しでも多くの方に興味を持って
頂ければ幸いです。

こんな方におすすめ

  • ゲームに関連した日本の文化・伝統・歴史に興味がある方

ワイルドハーツのアマテラス(天照守)

ワイルドハーツでは
ストーリー中盤ぐらいに湊へ襲来する
強力な敵として登場する巨獣ですね。

クニナラシに続く2体目の大ボス
のような立ち位置かもしれません。

本作では天照守という漢字での
読み方もありますが、こちらも
元ネタのアマテラスとは少し違います。

天照大神・天照大御神

あまてらすおおみかみ

日本神話の主神として登場する
超有名な神様なので
ほとんどの方は名前ぐらいは
聞いたことがあるかと思います。

様々なサブカルチャーで
取り上げられる日本神話の神様です。

古事記では天照大神
日本書紀では天照大御神

と表記されます。

他にも各地方の神社によって
呼び方が異なる場合もあります。

アマテラスはイザナギとイザナミの
子供という位置になりますが、直接
イザナミが生んだ子供ではありません。

まず日本神話では
天地開闢(てんちかいびゃく)
と言って世界が誕生する所から始まります。

その後、しばらく
男女の区別が無い神様
が生まれてきます。

なので日本神話でも実は一番初めは
ジェンダーフリーだったんですよ。(笑)

この辺の神様はあまり有名じゃないので
知らない方も多いと思います。

天地開闢
(世界誕生)

造化三神
(最初の神が三柱誕生、
 ここで高天原も生まれる)

別天津神

神世七代

こんな感じの順番なんですが
「神世七代」と呼ばれる世代の神様から
男女の区別が出来始めます。

この神世七代の世代の
最後に生まれたのが日本神話では
有名なイザナギとイザナミです。

まだまだアマテラスは登場しませんね。

イザナギとイナザミは勢力的に
活動した神様でここから先は
様々なエピソードが登場します。

国生みの義で地上世界
(葦原中つ国)を作り、
神生みの義で多くの神様を
生み出していきました。

この神生みの義で生まれた神様は
自然由来の神様が多いです。

オオワダツミ、ククノチ、カヤノヒメとか。
この辺から名前知ってる神様も
増えてくるかと思います。

神生みの義の最後にカグツチという
火の神様が生まれますが、この神様を
生んだ事が原因で母である
イザナミが死んでしまいます。

カグツチの名前はワイハに登場するので
この神様の話はまた別途詳しく紹介します。

父のイザナギはイザナミが死んだ事を
大層悲しみまして、死者の国である
黄泉の国へ死んだイザナミを迎えに行きます。

・・・ところが黄泉の国で見たイナザミが
醜い化け物に変貌してしまっていた為、
イザナギは慌てて黄泉の国から逃げ帰ります。

この辺の黄泉の国の話も
日本神話エピソードの中では
かなり有名な方かと思います。

こうして黄泉の国から逃げ帰ってきた
イザナギは黄泉の国で穢れた我が身を
清めるんですが、この際に

左目を洗って アマテラス
右目を洗って ツクヨミ
鼻を洗って スサノオ

の三柱の神様が生まれます。

これが今日様々な
エンタメ作品でも取り上げられる
有名な日本神話の神様三柱

三貴子(みはしらのうずのみこ)

なんですね。

洗った順番的には
左目→右目→鼻
なのでアマテラスが長女です。
ツクヨミとスサノオは弟になります。

まずどのようなタイミングで
アマテラスが生まれたか❓

についても日本神話に詳しくないと
正直わからないと思いますので
そこだけでも覚えて頂けたらと思います。

母親がイザナミってのは
ちょっと解り辛いですけどね。(汗)

まぁ一応、イザナギとイザナミの
黄泉の逃避行から生まれた神様なので
父と母はイザナギとイザナミなんです。

三貴子が生まれるとイザナギは
三柱の神様に各方面を
統治する仕事を命じます。

アマテラスは天上世界の高天原を
治めるよう指示されまして
高天原の統治者となりました。

ここから先はイザナギも含めて
古い時代の神様たちはあまり
表に出てこなくなるので
アマテラスが最も偉いような
ポジションになってきます。

高天原の統治者になった後、
弟のスサノオと一触即発になる
事件が起こります。

弟のスサノオは海原の統治を
イザナギから命じられますが、
母がいる根の国(異界みたいな所)
へ行きたいと駄々をこねて
泣き続けた為・・・
高天原から追放されます。

追放されたスサノオは根の国へ行く前に
姉のアマテラスに挨拶をしてから
旅立とうと高天原に行きますが、
追放されたはずのスサノオが高天原に
現れた事でアマテラスは

たんぶらぁ
スサノオのクーデターか?!

と勘違いをしてしまいます。

このアマテラスとスサノオの一触即発は
結局、和解となりましてその際に
両者の誓約から新しい神様が
生まれるようなお話もあります。

アマテラスのお話で最も有名なのは
やはり天岩戸へ隠れるお話でしょう。

一度、和解して追放処分を許された
スサノオが高天原で好き放題の
悪事を働いた為、遂にアマテラスが
鬱になって引き込まってしまった話です。
(苦笑)

これが原因でスサノオは再度、
今度こそ本当に高天原を追放されます。

スサノオはワイハに登場しないので
紹介の機会が無いですが、彼は
2回も追放処分されてるんです・・・

日本三種の神器の2つである

八尺瓊勾玉
八咫鏡

はこの天岩戸のエピソードの時に
作れた神話上のアイテムなんですね。

色んな神様が知恵を出し合って協力して
ようやく引きこもっていたアマテラスを
引っ張り出す事が出来ました。

太陽神であるアマテラスが
引きこもってしまったのでその間は
世界が暗黒に包まれてしまったようです。

ホントにスサノオはお騒がせ者ですね。

ちなみにアマテラスは日本神話の中では
最高神に近いような偉いポジションの
神様となりますが、同時に
働く神様としても有名です。

他国の神話の最高神だと
割とふんぞり返っているだけのイメージが
ありますがアマテラスは違います。
(全知全能ではあるんですが)

日本神話のアマテラスは働き者です。

彼女は機織り小屋で
布を織ったり、農業をしたりして
自分も積極的に働きます。

勿論、部下も沢山いますので
部下に指示して働いてもらいますが
自分もガツガツ働きますので
ベンチャー企業の社長さん
みたいな感じだったんでしょうか。

それでせっせと機織り小屋で働いていたら
血だらけの皮を剥がれた馬が投げ込まれて
機織り小屋が崩壊してしまった訳ですから
そらショックで気落ちもしますよね。(笑)

そんな無法者だったスサノオですが
彼が地上世界の葦原中つ国へ追放された事で
彼とクシナダヒメの子孫が国津神
(地上世界の神様)として葦原中つ国を
統治していく事になります。

国津神の代表格である
大国主神(おおくにぬしのかみ)
もスサノオの子孫と言われます。

さらに神話では後の時代に
邇邇藝命(ににぎのみこと)
という神様がアマテラスの名代みたいな
ポジションで地上世界に降り立ちます。

このニニギの子孫が天皇家に繋がっている
という神話上の繋がりになっています。

ニニギが地上世界に降り立った出来事を
「天孫降臨」と言いますが字の通り、
ニニギはアマテラスのお孫さんになります。

よってさらに遡れば天皇家の血筋は
高天原の統治者であるアマテラスまで
繋がっていくという事になります。

このような形で神話と日本の国体が
リンクしていくんですね。



【PS5】WILD HEARTS

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たんぶらぁ

ゲームブロガー,動画投稿者(YouTube,ニコニコ動画),ゲーマー
【日本】がテーマになるゲームをやってます。
※和風ゲームなど日本の世界感・文化が登場するゲーム。

正社員サラリーマンとして10年間、会社に勤務。
自分を偽り続けて10年踏ん張ったものの、心身共に限界を迎えて退職。
退職時は人手不足倒産で外国人労働者の必要があーだこーだ
言われていた売り手市場時代だったので退職後は
しばらく気ままにフリーランスを続ける。
・・・が突如コ〇ナウイルス時代に突入してしまってさぁ大変。←今ココ

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