世界樹の迷宮X

【世界樹の迷宮X】やり込み完遂 ゲーム記事最終レビュー 世界樹シリーズ完結お疲れさまでした!

今回はアトラスの「世界樹の迷宮X」です。
世界樹シリーズ最終作品ですね。

今回のゲームはこちら。

世界樹の迷宮X

レビュー

2018年8月2日に発売しました世界樹シリーズの最終作になる
3DダンジョンRPGです。

世界樹の迷宮といえば
初代の発売が2007年ですから
シリーズスタートはもう10年以上前になるんですねぇ・・・

僕は一部の派生作品を除き
ほぼ全作の世界樹をシリーズ初代から遊ばせてもらっております。

今回のX(クロス)最終作品をやり込みプレイし終えまして
長い歴史を振り返りまして
今はとても感慨深い気分です。

古典的な3DダンジョンRPGのウィザードリィ
近いゲームという印象でしたが
当時、DSというハードでタッチペンを上手く活かした
手書きマッピングはとても斬新で
3DダンジョンRPGの新しい時代を築いてきたシリーズだったと思います。

手書きでマッピングする事で
本当に自分自身がダンジョン攻略を進めているような感覚を味わう事が出来、

「君は○○してもいいし、しなくてもいい」

という今となっては有名な世界樹シリーズのメッセージがありますが

プレイヤーに対して直接問いかけてくるメッセージによって
より深くゲームに入り込んで
自分が選択してダンジョンを攻略していく

という感覚になります。

ロールプレイング性がとても強いゲームと言えます。

また、当時の一般的な国産ゲームと比較すると
難易度が非常に高いという点も
大きな特徴でしたね。

後半のシリーズになるにつれて難易度は緩やかに
なっていきましたが
特に初代など序盤シリーズは
かなり挑戦的な難易度になっており、
ド肝を抜かれたプレイヤーも多かったのでは無いでしょうか?

序盤のシリーズは
難易度的にも正直プレイヤーを選ぶゲームだったと思いますが

後発のシリーズは
難易度を選択出来るようになりました。
X(クロス)についても難易度はかなり簡単な設定から
難しい設定まで自由に選択出来ますので、幅広いプレイヤーが
遊べるゲームになっていると思います。

シリーズ当初から同様ですが
イラストもいわゆる萌え寄りなイラストが使われており

ゲームの作り込み・難易度は本格的ですが
ウィザードリィと違い
イラストによる補正からオールドゲーマーだけでなく
幅広いユーザーを取り込む事が出来た所も
昨今の流れで言えばプラスだったんじゃないかと思います。

という訳で
世界樹シリーズそのものが割と良く出来たゲームですので
全体的にそれを継承し続けてきているX(クロス)も
概ね良く出来たゲームではあると思うのですが

今作のマイナス点という所は多少あったかなと思います。
僕が思った所としては

1.過去作の参戦クラスが少な過ぎる。
2.迷宮の数ばかりが無駄に多すぎて、流石に面倒に感じた。
3.やり込みまで全部やってみると育成システム、敵(裏ボス)など
 バトル方面のバランスが微妙。

という感想で
世界樹シリーズの中で比較するなら
あんまり評価は高く無いかな、
というのが率直な所です。

「最終作」という事で

懐かしの過去作クラスが目白押しで参戦!

というのを大きなウリにしているんですが
その割に参戦クラスが微妙です・・・

勿論、データ容量の問題もあったのかもしれませんが
二つ目のマイナス点で上げてるように
今作は流石に迷宮が多すぎて攻略が面倒に感じたので
もう少し、その辺削ってでも
バトル方面を充実させる為にクラスを増やして欲しかったですね。

バトル方面のバランスについても
ちょっと不満な点はありました。

育成システムのサブクラス
過去作のサブクラスがあったシリーズと違い
X(クロス)ではサブクラスのスキルを半分のスキルレベルまでしか
取得できなくなってしまった為
メインクラスとサブクラスのスキルを合わせた
幅広い戦略が取り辛くなったと思います。

専用武器で使える敵の技なんかも
ちょっと過去作に比べて、魅力的な技が少なかったですね。

グリモアもありませんでしたし
バトルの戦略性はそんなに広くは無かったと思います。

他にもステータスアップのお香も無くなったんですが、
僕はあれがあるとカンストさせるまで
やり込みしたくなるという弊害があった為(汗)

まぁ無くなっても良かったと思ってます。
この辺は人によるでしょう。

また、クラスごとのバランスについても
正直あまりバランス良いとは言えません・・・

新クラスのヒーローはともかく
セスタスとかミスティックなんて
高難易度でのやり込みを前提にすると
どう活用すれば良いんだよ・・・というレベルでした。

やり込みの面から言えば
裏ボスについてもシリーズ内で比較すると
あんまり熱意が湧きませんでした。

X(クロス)の裏ボスはザックリ言うと
固定の行動が非常に多い代わりに
ちゃんと対策しないと即死級のダメージ・デバフをしてくる
という感じの裏ボスになっちゃってるんですよね。

エキスパート・ヒロイックの難易度だと
ダメージが頭おかし過ぎる事になります。

大体行動パターンが決まってる代わりに
対策しないと全くステータスで防ぎようのない
恐ろしいダメージが飛んでくるので
ここまで来ると完全に覚えゲー、メタゲーになってしまいます。

敵の行動を覚えて正しい解を当てはめていくような
パズルゲームに近い感覚になってしまい
旧作の強敵ほどワクワク感が無かったように思います。

ガチンコで戦えない事も無いですが
敵の行動パターンは特定の条件化で一定ターンまでは
決まってますから、こういう敵のステータスバランス設定だと
ガチンコで戦うメリットが薄く、残念でした。

敵のデザインやBGMなどの雰囲気は素晴らしかったと思いますが
どうも敵のバランス設定があんまり好みじゃなかったです。

・・・と言いつつ裏ボスまで相当やり込みましたけども。
動画でも紹介してますので興味ある方は
そちらも見て、どうぞ。
(ステマ)

とまぁマイナス点も指摘しましたが
総合的には世界樹は良いゲームシリーズだったと思います。

任天堂のハードが3DSからSwitchに移行していきますので
手書きマッピングをウリにした世界樹シリーズは
どこかで締める必要があったと思いますが
アトラスには世界樹シリーズで培った3DダンジョンRPGのノウハウを活かして
今後も良いゲームを発売して頂けたらうれしいなと思う次第です。

最後に
10年以上の長きに渡り、遊ばせてもらいましてありがとう。
世界樹シリーズお疲れ様でした!

ゲームデータまとめ

値段6,998円(税込)
たんぶらぁの総合オススメ度★★★★(5段階評価:4)
販売はこちら
リンク→3DS 世界樹の迷宮X

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たんぶらぁ

ゲームブロガー,動画投稿者(YouTube,ニコニコ動画),ゲーマー
【日本】がテーマになるゲームをやってます。
※和風ゲームなど日本の世界感・文化が登場するゲーム。

正社員サラリーマンとして10年間、会社に勤務。
自分を偽り続けて10年踏ん張ったものの、心身共に限界を迎えて退職。
退職時は人手不足倒産で外国人労働者の必要があーだこーだ
言われていた売り手市場時代だったので退職後は
しばらく気ままにフリーランスを続ける。
・・・が突如コ〇ナウイルス時代に突入してしまってさぁ大変。←今ココ

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