ワイルドハーツの
ゲーム関連記事シリーズです。
ドーモ。皆＝サン。たんぶらぁです。
今回はワイルドハーツの武器種の1つ
である傘（和傘）について
歴史や分類を紹介します。
ゲームを通して自国の文化について
知れる機会になりますので
少しでも多くの方に興味を持って
頂ければ幸いです。
こんな方におすすめ
- ゲームに関連した日本の文化・伝統・歴史に興味がある方
ワイルドハーツの傘
ワイルドハーツ8種の武器の中で
最も和風狩りゲーの作風にマッチしている
本作の独特な武器種です。
1.他の狩りゲーには無い
オリジナリティあふれる武器である。
2.受け流し（パリィ）アクションが
非常にカッコ良く、スリリングなので
アクションゲー好きな
プレイヤー層の心を掴みやすい。
これらの理由からワイハ発売当初より、
非常に人気の高い武器としても有名です。
アクション性の魅力に惹かれて
傘に手を出す方は多いと思いますので
これを機に日本の伝統的な傘である
和傘について知って頂ければと思います！
和傘
日本の伝統的な傘の事を
「和傘」と言います。
材料は竹、紙、糸など。
現代では高級嗜好品のような
立ち位置になってしまいましたので
一般の方があまり普段使いする
機会は無いと思います。（汗）
西洋タイプの傘が入ってくるまでは
（江戸・明治時代ぐらいまで）
一般人まで含めて多くの人が
使用していた傘でした。
日本の傘の歴史は
6世紀ごろから始まります。
日本では飛鳥・奈良時代になります。
聖徳太子が推古天皇の摂政になって
政治をしていた頃ですね。
歴史の授業で覚えてるかな？
十七条の憲法とか冠位十二階制度とか。
この時代に仏教が日本に伝来するんですが、
同時に和傘の原型となる
「天蓋」
が日本に伝来します。
（風来坊が頭にかぶってるようなヤツ）
天蓋というのは元々はインドの仏具で
僧が頭に被る日差し除けと
魔除けを兼ねた宗教アイテムでした。
当時の中華帝国の唐を経由して
朝鮮半島の百済から
日本に伝来してきたと言われています。
中華帝国は隋が滅んで唐の時代です。
日本は遣隋使と遣唐使を派遣しました。
遣隋使の小野妹子は名前が女っぽいので
歴史人物としては特徴的で
記憶に残りやすいんですよね。（笑）
朝鮮半島は高句麗、百済、新羅の
三国時代です。
最も日本に近い南側だったのが
百済でしたのでそこから
日本列島に天蓋が渡ってきました。
仏教は伝来してきた当初、
日本古来の宗教である神道とぶつかって
神道派と仏教派の豪族派閥争いも起きますが
最終的には日本文化に馴染んでいきます。
聖徳太子が仏教を保護したのは有名ですね。
こうして仏教は神道と混ざり合いながら
日本に根付いていく事となりましたので
（神仏融合）天蓋も
仏教と共に根付いてきました。
このようにして日本に伝来して
文化的にも根付いた天蓋が歴史と共に
改良されたのが和傘です。
元は舶来品であるという事で
「唐傘」
と言う場合もあります。
から傘お化けという妖怪の名前で
目にする事があるかな？
鎌倉時代になると開閉出来る
傘が開発されます。
その後、江戸時代には
現代で我々が目にする和傘と
ほとんど同じようなものになった
と言われています。
ちなみに和傘（唐傘）の中には
「番傘」「蛇の目傘」「日傘・舞傘」
などの細かい分類があります。
番傘
これが一番、名前聞く機会が多いかな？
一番シンプルな雨傘の事です。
江戸時代に普段使いされる傘でした。
名前の由来は諸説あるようですが、
江戸時代に商店が貸し出し用の傘に
番号を書いていた事からこのような
名前になったという説もあります。
蛇の目傘
家紋や蛇の目のデザインを
施した高級品の雨傘です。
蛇の目は日本では魔除けのデザイン
になりますので傘に描く事で
厄除けのような意味も兼ねていました。
傘の歴史で記載した通り、元々は
仏具の天蓋が元になっていますので
和傘には宗教的な意味合いも
込められていたのかもしれませんね。
日傘・舞傘
雨傘よりは小さい日傘や
お洒落目的の傘です。
舞妓さんとかが持ってるヤツ。
舞傘ってのは伊達メガネの傘版
みたいな感じで本来の傘としての
役割は薄いんですがお洒落アイテム
として普及していった傘になります。
和傘、唐傘、番傘など様々な傘の名前が
出てきて混乱する方もいると思いますが
このような分類になっています。
今回は日本の傘の歴史や分類ついて
紹介させて頂きました！
ワイルドハーツ以外の他の狩りゲーでは
まず武器として登場する事は無い（笑）
特殊な系統の武器かと思いますが、
是非この機会に日本の伝統的な傘について
理解を深めて頂ければ幸いです。
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