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Rise of the Ronin(ライズオブローニン) 【ゲーム関連 文化・伝統・歴史】 【日本関連テーマゲーム】

【Rise of the Ronin(ライズオブローニン)】ゲームを通して知れる日本の歴史の話「黒船来航~桜田門外の変」

1章ごとに記事化していきます。

ドーモ。皆=サン。たんぶらぁです。

今回はライズオブローニンで
描かれている幕末の歴史に
ついて紹介します。

本作は1つの歴史ゲームとして
見ても素晴らしい大作ですので
是非、本作のようなゲームをきっかけに
日本の歴史について興味を持つ方が
増えたら良いなと思います。

※歴史の評価・解釈部分は
 僕個人の考えが含まれます。
 幕末期の出来事や人物を
 どう評価していくかは
 皆さんでも考えてみて下さい。

こんな方におすすめ

  • ゲームに関連した日本の文化・伝統・歴史に興味がある方

ライズオブローニンで描かれる時代

本作は

黒船来航(ペリー来航)

江戸城無血開城

までの時代を描いたお話になっています。

そこでゲーム同様に
黒船来航→江戸城無血開城までの
歴史を紹介したいと思います。

1章ごとに記事化していきます。

幕末の歴史(黒船来航~桜田門外の変)

1853年、アメリカのペリーが4隻の艦隊を
率いて神奈川県の浦賀に現れました。

当時、日本の帆船は木造でしたので
鉄で出来た蒸気機関の船の来航は
非常にインパクトがあり、この事件は
日本全国に大きな衝撃を与えました。

この幕末期を揺るがす
大きなきっかけになった大事件が
黒船来航です。

ココがポイント

【幕府は黒船来航を予見していた?】実はペリーが来る7年も前にアメリカの軍艦が1度日本に来ているんですよ。他にも長崎に出入りしていたオランダから「アメリカというもっと強権的な国がいずれ来るぞ。」って情報も得ていました。ですので幕府はペリーが来るずっと前から黒船来航を予測出来る立場にあったんですね。・・・にも関わらず幕府は明確な対策を立てる事が出来ませんでした。武士の頂点に立った徳川家も長い平和な時代で平和ボケしていたのかもしれません。

アメリカは日本に対して
開国を要求しました。

ペリー来航後、間もなくロシアの
プチャーチンも日本に
来航して開国を求めます。

さらに詳しく

【開国要求の目的】アメリカが日本に開国要求した理由の1つに「捕鯨船の補給地を確保したかった」という理由があります。産業革命した以降、欧米の国では大量の油が必要となりました。この油ですが当時はクジラの油を使っていたんですね。肉は食べませんが油を取るという目的の為に大量の捕鯨が行われていました。

黒船来航の1年後、ペリーは
再び日本を訪れます。

この時、アメリカは前回よりも多い
7隻の軍艦で来航します。

日本に対して脅しによる
圧力をかけているのがわかりますね。

この時、江戸幕府は勅許
(天皇の許可)を得ずに
アメリカと条約を締結します。

この条約が日米和親条約です。

この条約はアメリカ船に食料や燃料の
補給を認めるという内容でしたので
まだ貿易OKじゃないから
朝廷に許可求めなくてもセーフ
という事にしたんですね。

そもそも幕府はこれまで
朝廷や諸大名に意見など求めず
自ら独断で政治を動かしていました。

しかし幕末期に訪れた
前代未聞の大事件にどう対処すべきか
苦しんで朝廷や諸大名にも
意見を求め始めました。

そうなると自然と朝廷や諸大名の
発言力が高まり、幕府の権威は
低下していく形になった訳です。

この時の将軍は13代の徳川家定ですが、
実質上は水野忠邦の後に
幕府の中心になっていた
阿部正弘(あべまさひろ)
という人物が取り仕切っていました。

さらにその2年後、
1856年にアメリカは再び来航。

和親条約に基づき、アメリカの領事が
日本に駐在します。
この初代総領事がハリスです。

時の老中筆頭は阿部正弘から
堀田正睦(ほったまさよし)
に変わっています。

ハリスには和親条約を拡大して日本と
通商条約を結びたい野望がありました。
(ハリスの野望)

ハリスは強引な姿勢で日本に
通商条約の締結を要求。

再び幕府内は大混乱になります。

幕府内では通商条約について
「やむを得ない」
「絶対に認めれない」
という両論が対立していました。

本来はこんな条約を結びたくない
というのが「本音」ではありましたが
既に中国の清王朝がアヘン戦争
その後に起こったアロー戦争で敗北して
欧米列強に食い物にされつつある
という情報は幕府も耳にしていました。

この為、現実的に欧米との戦争を
避ける為には条約締結もやむを得ない
と考える意見があった訳です。

同時に日本国内には
このような横暴な外国人など
追い出すべきだ!

と考える反対派が沢山いました。

時の考明天皇(こうめいてんのう)も
外国嫌いで知られています。

このような考え方の人々の事を
攘夷派と言い、その運動の事を
攘夷運動と言います。

この攘夷という考え方と
尊王(天皇を敬う)という考え方が
合わさって尊王攘夷運動になります。

幕府内では様々な対立の
板挟みになった堀田正睦が失脚。

その後、大老として
政治の中心になったのが
井伊直弼(いいなおすけ)です。

井伊直弼は反対派を押し切って、
さらに朝廷の許しも得ずに
通商条約を結んでしまいました。

こうして改めてアメリカと結ばれた
条約が日米修好通商条約です。

この通商条約は関税自主権が無く、
さらに一部の治外法権を認めるなど
不平等な内容を含むものでした。

さらに詳しく

【欧米列強と交渉が続く】アメリカに続きイギリス、フランス、ロシア、オランダも次々に来航。同じような和親条約が結ばれます。ちなみにこの時、日本とロシアは初めて国同士のやり取りをしましたので北の国境の画定が行われています。択捉島以南が日本領、得撫島以北がロシア領、樺太は領国雑居の地と決まりました。

反対派を押し切って
勝手に条約を締結した井伊直弼には
批判が集まっていきました。

井伊直弼はこれらの批判に対して
苛烈な取り締まりを行い、
批判した大名家・武士・公家などを
次々に処罰していきました。

この事件を

安政の大獄(あんせいのたいごく)

と言います。

この時、処罰された人々の中には
幕末の志士を育てた有名な
松田松陰(まつだしょういん)もいます。

また実は徳川最後の将軍である
徳川慶喜(とくがわよしのぶ)
も含まれています。
(慶喜は安政の大獄で
 数年間、幽閉状態でした)

本作ローニンでは描かれてませんが、
実は佐幕側も井伊直弼と徳川慶喜は
方針が違っていて対立してたんですね。

さらに詳しく

【もう一つの幕府内の対立】幕府の中には実はもう一つの対立がありました。それは次の将軍の跡継ぎを巡る対立です。候補だったのが一橋家の一橋慶喜と紀伊の徳川慶福です。優秀な一橋慶喜を将軍にしようという声がある一方で、過去の前例や徳川家と血筋が近い事から徳川慶福を推す勢力がありました。井伊直弼は徳川慶福を推す一派でしたので跡継ぎ問題でも慶喜と対立していました。

安政の大獄の苛烈な処罰が幕府内でも
対立を加速させ、慶喜の出身である
水戸藩浪士らが中心となって
井伊直弼を暗殺する事件が起こります。

これが本作1章のラストバトルで
ドラマティックに描かれる

桜田門外の変(さくらだもんがいのへん)

です。

ココがポイント

【井伊直弼の功罪について】安政の大獄を行った苛烈な独裁者としてやや悪いイメージが先行する井伊直弼ですが、行った事については功罪があると思います。まず日米修好通商条約を勝手に結んだ事ですが、これは当時の日本国の現状を鑑みれば英断だったという見方もあります。多少屈辱的な内容だったとしてもアジア諸外国のその後の歴史を見れば日本も危うい状況だったと思いますので日本国の未来を考えればやむを得ない判断だったと思います。「あの欧米列強の中では」やや穏当だったアメリカと最初に通商条約を結べた事で他の列強との交渉も似たような条約範囲内に収められたと言えます。一方で安政の大獄により苛烈な処罰を行った事は松田松陰などその後の日本を担う素晴らしい人材の多くを失う事態を引き起こしてしまいました。たとえ通商条約の締結が必要な判断だったとしても、その後の反対勢力に対する対応が苛烈過ぎた事は井伊直弼の大きなマイナス面になってしまったと言えます。



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ちなみに筆者は本作目当てで去年ようやくPS5を初購入しました。特にPS5無くても困らない状況でしたので所持してませんでしたが・・・ローニンがPS5専用と聞いて重い腰を上げた形です。(苦笑)
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たんぶらぁ

ゲームブロガー,動画投稿者(YouTube,ニコニコ動画),ゲーマー
【日本】がテーマになるゲームをやってます。
※和風ゲームなど日本の世界感・文化が登場するゲーム。

正社員サラリーマンとして10年間、会社に勤務。
自分を偽り続けて10年踏ん張ったものの、心身共に限界を迎えて退職。
退職時は人手不足倒産で外国人労働者の必要があーだこーだ
言われていた売り手市場時代だったので退職後は
しばらく気ままにフリーランスを続ける。
・・・が突如コ〇ナウイルス時代に突入してしまってさぁ大変。←今ココ

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