ストーリーは良い面と悪い面と
両方あったかなぁ。
ひとまず片側主人公だけですが
スターオーシャン6クリアまで
進める事が出来ましたので
本作の評価・感想を記載します。
せっかくなのでついでに
これまでのSOシリーズについても
簡単な評価まとめを記載しておきます。
歴代SOシリーズに
あまり知見が無い方は
参考にしてみて下さい。
※スピンオフ作品のブルースフィアと
アナムネシスは除きます。
過去作プレイした事無い方も
簡単に設定把握出来るように
6でも登場するシリーズ伝統の
ケニー一族の事もまとめておきました。
なお歴代SOシリーズの評価は
発売から大分時間経過してますので
客観的な評価情報をまとめた内容に加えて
僕自身のプレイ歴が深い作品については
自分の感想を付け加えたものです。
最新作6の評価・感想については
完全に自分の所感になります。
SOシリーズの時系列だけ把握したい方は
こちらの記事でまとめています。
こんな方におすすめ
- 本作の評価が気になる方
- 歴代スターオーシャンシリーズについても深く知りたい方
参考 歴代スターオーシャンシリーズの評価まとめ
スターオーシャン
1996年に発売したスターオーシャン
シリーズの最初の作品です。
スーパーファミコン時代の作品ですね。
テイルズシリーズの名作だった
ファンタジアを手掛けた開発チームが
独立したメーカーである
「トライエース」の処女作。
現代までスターシャンシリーズが
続いていくきっかけになった良作RPGです。
「星の海」と名付けられた
ゲームタイトル通り当時では珍しい
近未来的な宇宙を描きつつ、同時に
ファンタジーを混ぜ込んた
SFファンタジーRPGがスターオーシャン
シリーズの伝統になりました。
先進惑星のキャラと未開惑星のキャラが
お互いに協力しながら問題を解決して
進めていくストーリーによって
近未来SFと中世ファンタジーを
上手く合体させました。
この素晴らしいアイディアは
現代まで25年続くブランドの
原動力になったと思います。
今後シリーズの基礎になっていく
リアルバトルシテムもこの1からの
伝統システムになっています。
古い作品という事とトライエースは
伝統的にバグが多いという事もあり、
致命的なバグもありましたが
それを気にさせないほどに
魅力的かつ斬新なシステムで
多くのRPGファンに支持されました。
古いゲームではありますが
おすすめRPGの一つですので
機会がある方はリメイク作などで
遊んでみるのも良いと思います。
ちなみに6でもピックアップされる
ケニー一族は初代からスターオーシャン
シリーズの仲間や主人公で深く
関わってきた伝統的な一族です。
初代では「ロニキス・J・ケニー」が
地球人(先進惑星側)として
仲間キャラに加わります。
初代に登場したケニー一族は
未開惑星側の主人公たちと
接触した仲間キャラだったんですね。
彼はSO2の主人公である
クロードの父親になります。
スターオーシャン セカンドストーリー
1998年にプレイステーション用
ゲームとして発売した
記念すべきシリーズ化の2作目。
スターオーシャンシリーズを本当の意味で
世に知らしめた名作中の名作。
ゲームRPG史に残る名作かと思います。
当時は凄い人気で実は
アニメ化もされました。
RPGとして高い評価だったSO1が
シリーズ化してSO2として続き、
本当の意味で多くの方に広まった
伝説的な作品。
スターオーシャンシリーズの絶頂期です。
筆者も学生時代にプレイした青春のRPGで
本当に感動した記憶が鮮明に残ってます。
基本的なゲームコンセプトはSO1からの
踏襲で先進惑星と未開惑星が
トラブルで繋がっていき中世ファンタジーな
ストーリーから終盤は宇宙を
またにかけた壮大なストーリーへと
展開していきます。
本作は最新作6で久々に復活した
ダブルヒーロー制で
男性主人公が先進惑星の地球人、
女性主人公が未開惑星の人でした。
セカンドストーリーで関わった
未開惑星との交流によって
今後シリーズの基礎になっていく
「紋章術」が宇宙で発展していきます。
SO2の男性主人公が
「クロード・C・ケニー」です。
SO1で登場するケニーの息子ですね。
SO2ではケニー一族が
主人公ポジションでした。
基本ストーリーは一緒ですが
主人公視点が違う事による見え方や
加入する仲間キャラにも違いがあり、
しっかりとダブルヒーロー制が
活かされていたと思います。
ストーリーやキャラの魅力は
本当に100点満点に近い作品で
主人公視点が違う事による
それぞれの想いや葛藤が違った視点で
見る事が出来た点も評価の
上昇に繋がったと思います。
6もそうなんですけど基本的に
メインストーリーは一緒ですから
ダブルヒーロー制を成功させるなら
違った視点から物語を見たいと
思わせるだけのストーリーやキャラに
魅力が無ければ成功し辛い
のではないかなと感じますね。
この辺からトライエースの
伝統になったバグの多さが
マイナス点として残りましたが(汗)
SO1以上にそのデメリットに目を瞑っても
圧倒的に評価が上回る名作中の名作です。
6をきかっけに過去作に興味持ってまだ
プレイしたことが無い方はリメイクで
遊んでみるのもおすすめですよ。
プレイステーション初期頃の作品なので
リメイクで多少綺麗になっていても
グラフィックなどはかなり古い作品ですが
それでもRPGとして本質的な奥深さと
魅力にあふれる一作となっています。
スターオーシャン Till the End of Time
タイトルに3と書いてませんが
ナンバリング的にはSO3です。
2003年にプレイステーション2で発売。
ハードはプレステ2になり
グラフィックは爆発的に向上しました。
ゲーム内の時系列的には
セカンドストーリーの400年後なので
現在まで含めてこれがゲーム内で
最も先の未来を描いた作品です。
なのでスターウォーズ的に言うと
4以降がエピソードシリーズ
みたいな感じになるのかな。
この作品は素晴らしさと残念さが
両極端に内包されている作品として
評価されています。
まず素晴らしい点としては
3D化により洗練された
ハイテンポな戦闘システム。
そして後半までのストーリーと
各キャラクターの魅力、またBGMまで
含めて全体的にとても高い評価でした。
しかし反対に残念な点としては
後半以降のストーリー展開が
SOの世界観の根底から覆してしまう
ものだった為にシリーズファンから
批判が続出してしまいました。
筆者も当時かなりやり込みまで含めて
プレイしましたが確かにオチは
賛否起こりそうな内容でしたね。
(ネタバレにならないよう
内容は伏せますが・・・)
このように書くと語弊がありますが
実際最後のオチ以外は全て
ストーリーも良かった思います。
魅力的な先進惑星と未開惑星のキャラが
出会いながら前半は未開惑星で
中世ファンタジーをやって、後半から
SF的なシナリオへと移行していく
伝統的なスターオーシャンシリーズの
壮大なRPG設定になっています。
しかし終盤の展開があまりにも
時代の最先端的なSF設定で描き過ぎた為に
世界観を根底から崩しかねない形に
なってしまったのが評価を悪く
してしまったんじゃないかと推察します。
また同時にバグの酷さもマイナス点でした。
これまでのトライエース作品も
バグは恒例行事でしたが本作は
バグの総合商社とも言えるほどな
バグ祭りとなっており、バグについても
明確な評価ダウン要素になりました。
その後バグが改善された
ディレクターズカット版が
発売されてようやく改善した感じですね。
現在はリメイク作でバグ改善された
作品を遊べますのでストーリーのオチには
賛否ありますがSOシリーズの中では
ギリギリここぐらいまでが
おすすめの範囲内かと思います。
興味ある方はリメイク作を
触れてみるのも良いかと思います。
やり込みも深く、システム的には
とても面白いゲームでした。
ちなみにSO3ではシリーズ伝統の
ケニー一族は登場しません。
スターオーシャン4 -THE LAST HOPE-
2009年にXboxで発売された
SOシリーズの4作目。
ハードがXboxなので
当時から日本人でプレイした方が
少ない作品だったかもしれませんね。
(国内では不人気ハードだったので)
本作はこれまでのSOシリーズとも
かなり毛色が違います。
第三次世界大戦で地球が
滅びかけて宇宙に飛び出したばかりの頃
のSO世界を描いたゲームで
ゲーム内時系列的には最古の時代です。
宇宙歴10年を描いた作品で
1が宇宙歴346年なので
1の300年以上前ですね。
一つの未開惑星を中心にストーリーが
展開されていたこれまでのSOシリーズと
違い、本作では宇宙を自由に旅する
作品となっています。
ファンタジーよりもSF寄りですね。
宇宙戦記物的な作品なんですが
この辺からセカンドストーリー時代に
栄光を極めたSOシリーズも
大分陰りが出てきまして・・・
前作3のストーリーによって
シリーズファンが多く
離れてしまった事や本作の微妙な
ストーリー評価も重なり、総合的な
評価があまり良くなかった作品でした。
後日談としてはその後の5が
シリーズ最悪のクソゲーとして
評価される1作になった為、後々に
SO3やSO4は評価が見直されました。
(要するに5に比べればかなり
マシなゲームだったよね。
という程度の話ですが・・・)
ストーリーやキャラクターの魅力は
旧作に比べるとかなり劣るものの
バトルシステムは流石トライエース
だけあってかなり良い出来として
今日でも評価されています。
個人的な感想としては過去作だと
おすすめ出来るのは
ギリギリSO3までですね。
ちなみに伝統のケニー一族は
「スティーブ・D・ケニー」
が関連キャラとして登場しています。
人類史上初の有人ワープ航行に
成功した人で次作5では
歴史上の偉人となっています。
こうして業績を上げた人物が
過去にいた事からケニー一族が
銀河連邦での名家になっていく訳です。
スターオーシャン5 -Integrity and Faithlessness-
プレステ3,4で2016年に発売した
スターオーシャンの5作目。
SO2と3の間の時系列となる作品で
バトルシステムはリアルタイムを
さらに進化させシームレスを採用。
最新作の6でも継承された
シームレスのバトルやイベントは
評価が高い作品でした。
・・・がっ!
とにかくそれ以外はマイナス点が
非常に目立つ作品で特にストーリーは
出来が悪いとされています。
またBGMなど様々な使い回しが目立ち
ボリュームもかなり薄い為、
やりがいの薄い淡白なRPGという
印象を強く受ける1作になってしまいました。
ストーリー・世界観のスケールも
従来とは比較にならないほど縮小化。
SO1~SO3をプレイしてきた
歴代ファンからは
「こんなんで終わりかよ?!」
と酷評される結果になってしまい
SOシリーズ史上最悪のクソゲーとして
現在進行形で評価される作品です。
逆にSO5の出来が悪かった為に
終盤ストーリーに激しい賛否があった
SO3や宇宙戦記物で微妙な評価を
受けていたSO4が見直される
結果になりました。(苦笑)
プレステ4でも発売してるので普通に
今でもプレイ出来ますがあまり
おすすめ出来ない作品ですね。
セカンドストーリーでは歴史に残る名作と
評価されたSOシリーズの栄光は
SO3から少しずつ評価を下げていき、
SO5の時点で地に落ちました。
ちなみにケニー一族では
「エマーソン・T・ケニー」
が久々にケニー一族の
メインキャラで登場します。
彼が6で登場するメインキャラ
マリエル・L・ケニーの祖父ですね。
なのでまとめるとケニー一族が
使用キャラになってるのは
SO1、SO2、SO5そして最新作のSO6です。
(名作SO2では男性主人公)
スターオーシャン6 THE DIVINE FORCEの評価・感想
改めて本作6ですがここからは
100%僕個人のクリア後感想・評価です。
SOシリーズ25周年記念として
発売された本作は前作SO5で地に落ちた
SOシリーズが不死鳥のように復活するか?!
そんな命運を分けるかもしれない
重要な1作だったと思います。
最高の評価を受けたセカンドストーリーの
伝家の宝刀であった
ダブルヒーロー制が久々に復活。
先進惑星の男性主人公と
未開惑星の女性主人公という構図は
懐かしのクロードとレナを
思い起こさせる構図になっていました。
まずバトルを中心とした
システム面とバグについての評価ですが
ここについてはとても良かったと思います。
前作5で(ほぼ唯一?)評価が良かった
シームレスを継続してトライエースの
圧倒的な強みであるバトルシステムの上手さ
を発揮した作品になっていました。
さらに本作はDUMAという補助ユニットを
戦闘や探索で活用出来る事により
行動範囲が広がってアクションをより
楽しめる形になっていたと思います。
それでもフィールドがちょい広過ぎますが
全体的に爽快感が強めのアクションでした。
まだやり込みの検証については
自分自身半端ですがここもシリーズ恒例で
深いやり込み要素になってるんでしょう。
初期から設定出来る最高難易度で
クリアするだけならクラフトとかも
ほとんど利用する事無くクリア出来て
しまいましたので・・・このバランスを
どう評価するか?難しい所ですが
やり込み用なのかな。
そしてこちらもトライエースと言えば!
不名誉な恒例になっちゃってるバグですが
致命的なバグは無さそうですね。
色んな隙間に引っ掛かって
行動不能になるのがウザいなぁ・・・
とは感じましたが
脱出不可能になる事は無かったです。
DUMAによる自在なアクションが
可能になってるので
ある程度は仕方ないかな。
ですのでバグについてのマイナス評価も
あまり無いと思います。
さて問題はストーリーと
キャクターの魅力ですが・・・
総合的にはちょっとマイナスの方が
目立つかなぁ・・・という感じ。
※ここからは多少ネタバレありで
書きますので注意してお読み下さい。
まずストーリーについては序盤はちょっと
中世ファンタジーにしても単調過ぎる
微妙なストーリーかなぁ・・・
と感じました。
反面、後半からスコピアムが
登場してSFファンタジーになってきた
あたりからは2022年の今の時代でも
極めて先鋭的なSF感あるシナリオで
中々良かったと思います。
人工的に作られたアンドロイド、
そして人間と機械の未来を示唆する
先鋭的で深みのあるシナリオ
だったと思うんですよ・・・
この壮大さはSO2やSO3にも
引けを取らないと感じます。
特に筆者はSO2やSO3を
かなりやり込みましたから
過去作もガッツリプレイした
プレイヤーとして見比べても
それらの過去作と比べ
SFストーリーの壮大さは
遜色ないレベルだったと思います。
そこは良かった所なんですが・・・
キャラクターがそれに
付いてきていない感がありますね。
まずダブルヒーロー制については
あれは大変魅力的なキャラであり、
生い立ちが深く描かれた事から
深みがある視点をそれぞれの
主人公で作り出せた
セカンドストーリーだったから
成功した事であり・・・
6の主人公だとあまり上手く
機能していない感じがしますね。
別にレイモンドもレティシアも
悪いキャラじゃないんですけど、
別々に描く必要性をそう感じないレベルに
淡白な主人公設定なので・・・
どうしても無理やり栄光の
セカンドストーリーシステムを
移植してきた印象を受けてしまいます。
やっぱ基本ストーリーは一緒なので
相当主人公キャラの作りが深くないと
主人公分けてもシステムを活かし辛いと
感じてしまいました。
他のメインキャラ達についても同様です。
「特別に酷評するレベルじゃないんですが」
あんまりガツンと来るキャラがいない・・・
というかストーリー的に
描かれないのが辛いです。
エレナとかアンドロイドでストーリー的にも
重要なポジションなのに
結局レイモンド編でも
そんなに深堀されるストーリーが
出てこないんですよね。
かなり勿体ないなぁ・・・と感じました。
せっかくベグアルド人たちがアンドロイドを
同じ生命のように接してるという
銀河連邦から見たら稀有な設定があるなら
エレナとレイモンドの生い立ちとか
もっと描けば良いのになぁと感じます。
最終的にDUMAも何考えてるか
分からないと思ったら最後の最後で
考えを暴露していく訳なんですが
もうちょっと上手くシナリオを
描けなかったのかなぁ・・・
せっかく後半から「人間と機械」を
テーマにした壮大なSFストーリーに
なってくるのにそれに関連しそうな
キャラが特に目立たないまま
エンディングになってしまいます。
総じてキャラ設定そのものは
そこまで悪くはないと感じますが
深堀するストーリーが無いので
魅力性が際立たないんですよ。
その最も典型的な例で
違和感を感じるのが
ラスボスの帝国皇帝です。
未開発惑星の敵国みたいな
ポジションのヤツがそのまま
SF展開まで付いてきて最終的に
ラスボスやるってどういう事❓
流石に感情移入し辛くて
違和感たっぷりです。
せっかく後半ストーリーの基礎は
SO2やSO3に引けを取らない壮大さ
になってるのに・・・
ヴィープス(角持ち種族の奴ら)の
設定は少な過ぎて分かり辛いですし、
その上ラスボスは未開惑星の敵皇帝が
そのまま進出してくるという
違和感だらけな敵設定でした。
ラストダンジョンでボルドール皇帝の
過去エピソードが紹介される
というやっつけっぷり。
敵側については常に「???」でした。
スコピアムの基本設定は壮大なんだけど
敵味方共にキャラがそれに
付いてきてない印象が強いです。
総合的な自分の感想としては
SO4やSO5よりはかなり良いかもですが
SO3にも劣る部分があるなと感じました。
SO3はオチこそ賛否ありましたし
あの作品のせいでSOシリーズの次作が
難しくなった曰くつきの作品ですが、
全体的なストーリーやキャラ設定は
割と良かったんですよ。
バグ無ければシステムも良いですし。
勿論名作のSO1やSO2とは
比べられませんが、個人的にはSO3と
比較してもどっこいかそれ以下
ではないかと思います。
ただSO4やSO5ほどの酷評を
受けるほどの作品でもないかと感じました。
以上がスターオーシャン6の
評価・感想まとめになります。
バトルシステム的には面白いので
やり込み含めて今後もプレイしながら
記事更新する予定です。
興味ある方は引き続き宜しくお願いします。
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