【日本】がテーマになるゲームをやってます。

【シヴィライゼーション6】最終環境(仮)版 文明&指導者考察 ジョアン3世/ポルトガル バージョン1.0.12.9

civ6最後の追加文明になりました。

ニューフロンティアパスも終了し
環境が落ち付きましたバージョン1.0.12.9
での文明&指導者考察です。

https://tannbura.com/%e3%80%90%e3%82%b7%e3%83%b4%e3%82%a3%e3%83%a9%e3%82%a4%e3%82%bc%e3%83%bc%e3%82%b7%e3%83%a7%e3%83%b36%e3%80%91%e6%9c%80%e7%b5%82%e7%92%b0-2/

初めに

ニューフロンティアパスから
様々なゲームモードが追加されましたので
個別の考察は全て具体的な
ゲームモードを含めた様々な詳細設定を
しっかりと選定した上での
内容としています。

考察の前提となるゲーム設定は
下記の通り別記事でまとめていますので
予め前提となる設定をご確認下さい。

ゲーム設定の前提が異なると
内容が全く異なってきます。

特定のゲームモードを前提とした
動かし方も考察内容に含みます。

ゲームモードだけ抜粋して記載

秘密結社モード
英雄と伝説モード
独占と大企業モード
蛮族の部族モード

上記4モードのミックス設定です。

指導者

ポルタ・ド・セルコ

文明と遭遇するたびに
交易路上限が追加される
とても強力な能力です。

この能力はマップサイズ
(世界の文明数)
によって強さに多少差が
出てきますが、最低でも
極小以上あれば
交易路3つは多くなりますので
十分強いかと思います。

また全てのユニットの視界が
広がります。地味ながら
探索で強い能力ですね。

都市国家の国境開放は
オマケみたいなもんですが
ナウ船でフェイトリア
作る際にはありがたい効果です。

文明

カーサ・ダ・インディア

最初の能力はデメリットです。
沿岸都市あるいは港区域が
ある都市としか国外貿易出来ません。

ポルトガルは国外貿易を
メインに使用していく文明になりますが
内陸部にある都市とは
そもそも交易出来ませんので
この文明は結構マップタイプによって
強さが上下してしまいますね。

陸地が多く、内陸部の都市ばかりの
世界では多くの能力は
使う事が出来ないでしょう。

その代わり、国外貿易では
交易路で得る事が出来る
産出量が大きく増えます。

国外貿易は古い時代では少々
使い辛い部分もありますが、
ポルトガルの場合は50%も
産出量が増えますので
流石に国外貿易でも強いです。

特に国外貿易用の専用政策が
解禁される以降になると
相当強い国外貿易に進化します。

また水域での交易商の
移動力が高いので、かなり遠い
都市との交易でも1サイクルで
交易商を再選択しやすいですね。

最初から水域経路を利用出来る
能力についてはデメリットに
なる事もあるので注意。

本来でれば何の変哲も無い
内陸部での国内貿易ですら
変な海路が自動選択されてしまい、
上手く内陸部の道が作れない
状況になってしまう事もあります。

ナウ船

キャラベル船の代替え。
軍事性能はそこまで強くありません。

この固有ユニットは
フェイトリア作る目的の
半分内政用軍事ユニットですね。

フェイトリア

ナウ船一つにつき2つまで建設出来る
国外専用の固有施設です。

ポルトガルの固有施設フェイトリアは
極めて特殊な位置付けです。

この施設は国外の他都市に建設して
交易商の産出量を上げる効果です。

他都市沿岸タイルを強化する事に
なってしまいますが、こちらの
交易商も大きく強化されます。

航海術学校

大学の代替えなので
建設出来るのは結構後ですが
海洋ユニットの生産力を
高めてくれる優秀な建造物です。

ポルトガルはこの建造物のおかげで
港だけでなく、キャンパス区域でも
海軍力を強化する事が出来ます。

沿岸部に都市作る事が多いと
思いますので、礁の地形を利用して
キャンパスの隣接ボーナスを
稼いでいく形になる事が
多いのではないかと思います。

ゲームモードに絡んだ考察

基本内政文明ですので
秘密結社は虚無かミネルヴァでしょう。

沿岸都市が多いので必然的に英雄では
シンドバッドを採用しやすいはず。

最初から外洋に進出出来て
この文明の場合は視界も広いので
序盤から探索で大活躍出来るはず。
交易相手を探す役割もありますので
とてもおすすめです。

国外貿易ではゴールド収入の
割合が多くなります。
潤沢な資金を利用する事で
蛮族の部族モードも利用しやすいです。

パンテオン・宗教に絡んだ考察

沿岸都市比率が多いので
パンテオンは海の神が使いやすい
状況が多くなります。

・・・がまぁ状況に応じて
選ぶだけですね。
宗教能力もお好みで。

区域に絡んだ考察

必須なのは港orハブ。
特に港は海洋ユニットとも
相性が良いので建設出来る都市は
基本全部港作りましょう。

また固有建造物が優秀ですので
キャンパスも狙い目です。

世界遺産に絡んだ考察

まぁ港区域関連ですね。

ロードス島の巨神像
ファロス灯台
マウソロス霊廟

それからこの文明の場合は
ベレンの塔も使いやすいです。

・・・まぁ建設にかけた
コスト分の見返りが取れるかどうかは
微妙な所ですが。

ツリー進捗に絡んだ考察

技術

天文航法と通貨で
港とハブ区域を解禁していくのが
優先事項かと思います。

キャンパス用の良い場所があれば
先に筆記終わらせて
キャンパスから入っても
良いかもしれませんが・・・

この文明は指導者能力から
文明能力に至るまで
「交易してろ!」という事しか
書いてない文明です。

交易関連の区域解禁の他には
作りたい遺産から逆算して
ルートを決めてく流れで
問題無いと思われます。

社会制度

当然太古では対外貿易最優先です。

まずはここで交易商追加しましょう。
その後はやはり交易商関連の
政策解禁を優先していきたいです。

特に重要なのはルネサンスでの
外交官ツリーかな?

ここで為替銀行の外交政策が
解禁されますので国外貿易が
一気に強化出来ます。

交易産出量は政策によって
大きく性能が変化しますので
特にルネサンス時代ぐらいまでは
文化力も相当重要ですね。

1ターンでも早く、国外貿易を
強化する政策は解禁したい所です。

たんぶらぁ雑記

civ6ポルトガルの話

civ6でトリを飾る事になった
最後の追加文明です。

「そういえばポルトガルは
 civ6いなかったね・・・」

というぐらいの感想で
まさか最後がこの文明になるとは
全然予想出来ませんでしたが
最後はポルトガルとなりました。

まぁそうですねー。
最後の大型DLCとなった
ニューフロンティアパスは
イロモノ揃いの文明ラインナップ
となりましたが、最後はぼちぼち落
ち着いた能力になってるのかな。

国外貿易に特化した能力持ち
ってのもいませんでしたので
目の付け所としては悪く無かった
のではないかと思います。

道作りが好きな自分としては
交易商すぐ増やせるのは
好きなんですが、最初から
海路を利用してしまうので
陸路の道が出来辛いのが少々残念です。

それと恐らく多くのプレイヤーが
思ったことかもしれませんが・・・

「フェイトリア自国都市に
 作りたかったですねー」

ナウ船専用だとそれでも
実用的な施設では無かったと
思われますが、せっかく貴重な
沿岸タイル強化施設ですので
自国都市に建設出来たら
また違った楽しみ方が出来たでしょう。

インドネシアのカンプンのような
魅力ある施設になったかもしれません。

ジョアン3世の話

「敬虔王」の異名を持つ
ポルトガル国王です。

※ちなみにこの異名を持つ君主は
 世界各国に他にも結構います。

ちょうどポルトガルが世界各地に
植民地を作り、黄金時代を極めた
1500年代の国王ですね。

日本だと戦国時代でザビエルが来て
キリスト教が伝来した頃です。

この頃のポルトガルは日本の
歴史にも登場するので
日本人にもイメージしやすい
と思いますが世界中で
宣教活動を行い、
(上手くそれも利用して)
植民地を増やしていました。

ポルトガルの黄金時代を
代表する時代の王様という事で
civ6では指導者になったんでしょう。

ポルトガルの話

現代でもポルトガル共和国
としてヨーロッパに現存している
有名な国ですね。

大航海時代の世界史では
必ずスペインと共に登場する
ヨーロッパの国ですので
知名度は高い方かと思います。

ポルトガルは南ヨーロッパ地方の
イベリア半島に位置している国です。

この土地は紀元前の太古の時代では
カルタゴの勢力圏でした。

紀元前201年にポエニ戦争でカルタゴに
勝利した共和制ローマが
カルタゴの代わりにイベリア半島に進出。

先住民たちはローマに対抗しますが
当然、力では大きく劣ります。
イベリア半島はこうして
ローマに平定されます。

その後、ローマ帝国が衰退すると
イベリア半島にもゲルマン人が侵入。

ゲルマン系民族による様々な王国が
建国されては滅びてを繰り返します。

この頃にイスラーム勢力が侵入してきて
一時的にイスラーム化しますが
最終的にはキリスト教勢力国家が
巻き返して新しいキリスト教国家が
イベリア半島に誕生します。

この辺がポルトガル王国の原型ですね。

中世の時代になりまして
相変わらずイスラム国家とキリスト国家で
争いが続きますが、ある貴族が
イスラム国家を戦争で破った事をきっかけに
自らをポルトガル王アフォンソ1世
と名乗るようになります。

この時代、イベリア半島には
カスティーリャ王国という国が
ありましたが、その国の宗主下で
ポルトガル王国が成立しました。

1143年ですね。
これがポルトガルの始まり。

その後、カスティーリャ王国から
独立の動きが起こりまして
最終的には独立。

後に大航海時代で世界を荒らしまくる
大帝国ポルトガルが
独立国として誕生しました。

大航海時代になると、
ポルトガルはスペインと共に
ヨーロッパ勢の中でも一足早く
世界に乗り出します。

1494年にスペインと
トルデシリャス条約
という条約を結びます。

簡単に言うとスペインと勝手に
地球儀に線を引いて
「俺たちで世界分割しようぜ。」
みたいな条約。

ひでー条約ですが、
当時の人権意識では自分たちと
違う人種の人間は肌の色が違うサル
みたいな認識ですからね・・・

ここからスペインとポルトガルの
二大国による世界中の蹂躙が始まります。

スペインとポルトガルは
共に潰し合う事を避けて
(他の国からすれば大変身勝手に)
地球を分割してお互いに
植民地を作りまくります。

ポルトガルの植民地政策は
スペインと違い、いきなり真向から
武力で相手を征服する方法
ではありませんでした。

キリスト教を布教して
同じ宗教の信徒にしてしまえば良い
という感じの植民地政策ですね。

いかに大航海時代で
海を渡れる技術を持ったとはいえ
大量の軍隊を航海で遠くに
移動させるのは非常に大変です。

だったら現地で信徒(仲間)を
増やして、それを軍隊にすれば
効率的だよねという作戦。

日本でもこの時代に一向宗の一揆
なんかが有名ですが、命を捨てて
特攻してくる狂信者は
下手な専門軍人より強敵です。
(特にマンパワーが
 メインのこの時代では)

このような信徒を現地で増やせば
精強な軍隊をすぐ調達出来るので
ポルトガルの植民地政策は
スペインとは違った形で
非常に有効に機能しました。

現代の日本史だと戦国時代の出来事で

「ザビエルが来て
 キリスト教が伝来したよ。」

「でも大名たちは
 キリスト教を弾圧したんだよ。」

みたいな事しか書かれていませんが・・・

この時代の世界史と繋げて見ると
全く違った見方になりますね。

こうして黄金時代を極めたポルトガルですが
国力の限界を越えた拡張をやり過ぎた為に
16世紀あたりから少しずつ衰退します。

決定的だったのが王様の戦死です。

モロッコの内紛に乗じて現地を
植民地にしようと画策していた
ポルトガル王でしたが、この内戦で
当時の国王だったセバスティアン1世
は戦死してしまいます。

次の後継者もおらず、王朝断絶に
追い込まれたポルトガルはさぁ大変。

結局スペイン・ハプスブルク朝に
併合してスペインと同君連合になり、
何とか君主を引き継ぐ形となりました。

国王が死亡してスペインに実質上、
取り込まれる形になっちゃった訳です。

スペインから見れば最大のライバルが
勝手にズッコケて自分に取り込めた
訳ですから完全に我が世の春です。

※この時代が太陽の沈まぬ国スペインと
 呼ばれたスペイン最強の黄金時代です。

スペインは早速、取り込んだポルトガルの
力を削ぐ為に抑圧政策を始めますが
当然ポルトガル側としてはスペインへの
反感感情が高まっていきます。

こうしてポルトガルではほどなく
反乱が起き、ポルトガル王政復古戦争
によってポルトガルは再び独立。

新しい王朝のブラガンサ朝が誕生します。

独立したポルトガルは
17世紀から18世紀にかけて再び
膨大な植民地を獲得。

特に植民地のブラジルに注力して
経済的な繁栄を保とうとします。

そんなポルトガルに再び
大きな危機が訪れます。

1789年のフランス革命です。
この革命からナポレオン戦争が勃発。

ナポレオン軍はリスボンに侵攻し、
王室は最も栄えていた植民地の
ブラジルに逃れる事態となりました。

ポルトガル本国ではナポレオンの
フランスに対してスペイン、イギリス
との連合軍で戦いが勃発。

スペイン独立戦争になります。

一方でブラジルに逃げた王室は
ブラジルのリオデジャネイロを
正式な首都としまして
ブラジルは王国に昇格します。

この辺はブラジルの記事でも書いてますが
ブラジルに逃げ込んだ当時ポルトガル王室の
ブラガンサ家は結構ブラジルで良い治世を
行っていたんでしょうかね?
現地人からの信頼があり、この後に
ブラジルは独立の道を進みますが
ポルトガル王室の人物が
そのままブラジル王になっていきます。

このような歴史的背景から
ブラジルとポルトガルは現代でも
元宗主国と元植民地の関係ながら
非常に深い繋がりがあるんですね。

ナポレオン戦争終結後も
王室は遷都先のブラジルに
留まり続けた為に、ポルトガル本土では
ポルトガルを開放した
イギリス軍による軍政が続きます。

次第に民衆は帰ってこない王室に
不満を持ち始め、民衆による
自由主義革命が勃発。

しかしこれはイギリス軍に鎮圧されます。

その後、イギリス軍が放逐されると
ジョアン6世がポルトガルに復帰。

ここから立憲君主制になります。
君主はいるけど民衆の
自由主義運動も加速してたので
君主の権力を制限した形ですね。

その後、植民地のブラジルは
ブラジルに残ったブラガンサ家の
ポルトガル王太子を
ブラジル皇帝ペドロ1世として独立。

ポルトガルは大きな経済圏だった
超重要植民地のブラジルを失い、
経済的にも大打撃を受けます。

こうしていつの間にか
スペインと共に黄金時代を極めた
ポルトガルもかつての栄光は無くなり、
ヨーロッパ諸国の中では
あまり国力が高く無いポジションに
移行してしまいました。

ここから先は近現代の話ですが
1910年に共和主義者が反乱を起こして
ブラガンサ朝は倒れ、革命が成功。

ポルトガルは共和政に移行します。
なのでポルトガルという国は
ほんの100年ほど前に共和制に
移行したばかりの国なんですね。

共和制移行後すぐに
第一次世界大戦が起き、
ドイツ帝国に宣戦布告しますが
あまりポルトガルとしては益が無く
大戦終了後もギリギリ現状の
植民地を保持出来ただけで
政治不安定の状態が続きました。

あまり国力が高くない
ポルトガルは第二次世界大戦も
親連合国的な中立政策で乗り切ります。

・・・がポルトガルを含む
植民地帝国のヨーロッパ国は
第二次世界大戦後の
脱植民地化時代で大きく国力を
落としていく事になります。

植民地を手放したくないポルトガルは
あの手この手で何とかこすい言い訳を
しながら、植民地を保持しようと
画策しますが時代の流れには逆らえず。

結局、植民地各地でどんどん
独立運動・戦争が起きて植民地を失います。

2002年、最後のポルトガル植民地だった
東ティモールが独立を果たします。

1415年の大航海時代から始まった
ポルトガル大帝国は21世紀に
完全に消滅して現在の
ポルトガル共和国となりました。

ポルトガルという国の歴史は
スペインの歴史と同様に
世界中の多くの国に多大な影響
(主に悪い意味でだが)
を与えたと思います。

勿論、日本にもその魔の手は
迫っていました。

そういう意味では
世界の歴史を学ぶ上で
重要な国の歴史だと思います。



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