働くのがつらいのは誰のせい?

働くのがつらいのは君のせいじゃない。
を読んでみた感想を今回は紹介する。

内容で気に止まった点をピックアップ

「途中で仕事を投げ出す」のも選択肢のひとつ

どうしようもなければ仕事を辞めるのも
選択肢の一つである。
という事が紹介されている。

考え方としては完全に同意するが
一方で、
残念ながら今の日本の社会保障の体制と雇用制度を考えると
本人の考え方を変えるだけでは
上手くいかないのではないかと思う。

本人がどう思うかは別として
日本社会は一度レールから外れた人間を許さない。

具体的に雇用制度を考えても
新卒一括採用・年功序列・終身雇用
が基本である為、辞めたい側がどう精神を強く持ったとしても
現実的には辞めた人間には非常に苦しい現実が待っている。

知識や経験に自信が無い、
具体的にはバカで無能な人間と感じていればいるほどに
一生浮き上がる事は出来ないと感じてしまうだろう。

価値観を変えていく事も大切だが同様に
再チャレンジのインセンティブを
ほとんど与える事が出来ていない雇用制度と社会保障制度は
考え直した方が良いのではないかとは思う。

「残業当たり前体質」からは逃げるが勝ち

僕自身は
「働きたくないでござる」
という言葉が服を着て歩いているような人間であり、
10年間も全くやる気が無い窓際正社員という
典型的な社会のフリーライダー

だったので勿論言うまでも無く、
「残業などクソくらえ」と思ってはいる。

しかし、同時に昨今の
ワーク・ライフ・バランスの議論や
長時間労働改善を一律に行っている考え方には同意出来ない。

悪平等論は辞めた方が良い。

世の中には1分1秒も働きたくない人間もいれば
一方で
ワーカーホリックのような人間もいる。

とにかく働きたい人には沢山働いてもらえばいい。
それだけだ。

とはいえ、
会社に属していると、どうしても同調圧力というのがあるので
働きたくなくても、周りが働いている中で帰ると
社内でカゲで悪口を言われたり、仲間はずれにされたりしてしまう。

ここが本質的な問題だと思う。
そしてこれを解決することは、会社に属している限り
不可能なんじゃないか?
と僕は結構諦めていたりもする訳だが・・・
どうなんだろうか?

じゃ、会社に属さずに多くの人間が生きていけるか?
というと今の社会では難しい気がする。

それこそフリーランスで活躍する為には一定の有能さが必要だろう。

そうすると社会保障制度を抜本的に変えて
ベーシックインカムを前提としたような
ゆるやかな社会にする事で生き方の幅を広げていくという事が
現実的なんじゃないかなと思っている。

終わりに

働く人の価値観の切り替えというのは
とても重要なテーマで
僕自身、色々あって仕事を辞めてからは
「嫌だと思う事を無理に長く続けない方が良い」

という立場で発信をしてきた。

ただ、同時に最近は価値観を変えるだけでは
難しい部分もあるのではないかと思っている。

今更言うまでも無く、嫌だと思う仕事をし続けて
体を壊したり、自殺したりしてしまうよりも
さっさと仕事を辞めた方が良いのは自明なのだが

社会保障制度や雇用制度の面でも
日本は仕事と辞めるという
インセンティブを全く与える事が出来て無い。

これを真面目な人が多く
そういう価値感に全て問題がある。
と片付けてしまうのは流石に早計過ぎるだろう。

僕としては社会保障制度をベーシックインカムに変えた上で
正社員を主とした雇用の過剰な保護も辞める。

これにより人材を流動化させて
民間ビジネスは健全な競争社会を保ち、
そこからこぼれた人間には常にセーフティが存在して
再チャレンジ出来るインセンティブが出来る。

こういう社会のしくみに以降すれば
多くの働き方問題(辞められない、過労死など)
を大幅に減らせるんじゃないかと思うが
現実的に制度変えるハードルは凄く高いので
まぁ、まずは働く人の価値観を変える所から始めるという事で
良いんじゃないかと思う。