上泉信綱直伝です。
ドーモ。皆＝サン。たんぶらぁです。
今回はライズオブローニンに
登場する流派について紹介します。
ライズオブローニンでは
多数の武器種が登場するだけでなく、
武器ごとに流派が設定されています。
ゲームを通して日本の剣術（武術）の
流派について知れる機会になりますので
これを機に多くの方に
興味を持って頂ければ幸いです。
こんな方におすすめ
- ゲームに関連した日本の文化・伝統・歴史に興味がある方
https://tannbura.com/%e3%80%90rise-of-the-ronin%ef%bc%88%e3%83%a9%e3%82%a4%e3%82%ba%e3%82%aa%e3%83%96%e3%82%b6%e3%83%ad%e3%83%bc%e3%83%8b%e3%83%b3%ef%bc%89%e3%80%91%e8%a8%98%e4%ba%8b%e3%81%be%e3%81%a8%e3%82%81/
ライズオブローニンの流派
ライズオブローニンでは
刀や槍・大太刀などの
さまざまな近接武器に加え、
武器ごとに複数の流派を
設定することが出来ます。
敵が使用する武器の種類や
自身のプレイスタイルによって
様々な武器だけでなく、
流派まで含めて切り替えられるので
より幅広いアクション性が楽しめます。
柳生新陰流
柳生新陰流（やぎゅうしんかげりゅう）
本作に登場する流派の中でも
特に有名かと思います。
なんとなく名前ぐらいは聞いたこと
ある方が多いんじゃないかな？
江戸時代、徳川将軍家に
「天下一の兵法」
と言われて高く評価された
徳川家御用達の流派です。
戦国時代の武将
柳生宗厳（やぎゅうむねよし）
が創始した流派。
柳生家は大和国（現在の奈良県）の
地侍でしたが、宗厳が若い頃に
他の大きな勢力に攻められて敗北。
宗厳は人質として差し出され
若くして人質生活になります。
しかし元々、剣の才に溢れていた宗厳は
人質生活中も修行に励み、
メキメキと剣の腕が上達。
最終的には松永久秀が大和国に
進出してきた際、松永氏に就きます。
悪人としても名高い久秀の周りは
敵だらけでしたが、宗厳は持ち前の
武勇で手柄を立て続けます。
こうして久秀の家臣として名を上げて
戦国武将としての歩みを
続けていく宗厳ですが・・・
35歳の時に屈辱的な敗北を味わいます。
それが当時、「剣聖」とまで言われていた
日本が誇る大剣豪の一人
上泉信綱（かみいずみのぶつな）
との出会いです。
上泉信綱が大和国を訪れた際、
剣の腕に絶対の自信を持っていた宗厳は
立ち合いを申し込みます。
しかし信綱の弟子である
疋田景兼（ひきたかげとも）
にアッサリ連敗。
泣きのもう1戦頼み込んで
信綱とも手合わせしてもらいますが、
なんと立ち合い中に
刀を奪われてしまいます。
上泉信綱の編み出した
新陰流（しんかげりゅう）の秘技
無刀取り（むとうどり）です。
あまりの実力差に叩きのめされた宗厳は
その場で弟子入りを志願。
もう一度、一から鍛錬する事を誓った
宗厳は松永氏の重臣として仕えつつ
2年間、信綱のそばで鍛錬に没頭します。
元々、剣の才に溢れる天才肌だった宗厳が
一心不乱に努力を続けた結果、ついに
大きな快挙を成し遂げます。
師匠の上泉信綱から
免許皆伝の印可状を与えられたのです！
実は上泉信綱から免許皆伝を
与えられたのは柳生宗厳だだひとり
と言われています。
つまり柳生新陰流という流派は
上泉信綱の新陰流を修めて、
引き継いだ唯一の流派なんですね。
その後は松永久秀が織田氏を裏切って
滅亡した為、宗厳は隠遁。
戦国武将としては
出世の道も無くなりますが、
宗厳はあまり気にせず
その後も剣豪として剣術を
極めることに生涯を注ぎます。
師匠の無刀取りが相当、
衝撃的だったのでしょう。
刀を持たずとも負けない剣術
を模索しながら鍛錬に没頭。
もはや剣豪の極地すら超えて
仙人のような域になります。
悟りの境地に至ってる感がある
宗厳の兵法書や歌も残ってるんですね。
ちなみに宮本武蔵の五輪の書も似てます。
もはや、剣術の指南書なんだか哲学書
なんだかよくわからん感じ。（笑）
武を極めると人間
そうなるんでしょうかねー。
豊臣時代になると柳生家の
隠し領地が見つかって没収されてしまい
柳生家は一家離散に追い込まれますが、
宗厳はそれも全て受け入れます。
晩年にして剣術以外の全てを
失ったかに見えた宗厳でしたが・・・
柳生新陰流を叩き込んだ息子たちと共に
その後、奇跡の柳生家再興を果たします。
剣豪の噂を聞いた徳川家康が
宗厳を招いたのが契機でした。
五男の柳生宗矩（やぎゅうむねのり）
を伴って訪れた宗厳は
「無刀取りを見せよ。」
という家康の要求に見事に答えます。
自ら木刀を振りかぶって
立ち会った家康に対して
無手で一瞬にして木刀を奪い取ります。
その姿はまさに35歳の時、
自分が対峙した上泉信綱そのものでした。
これに驚いた家康は宗厳をスカウト。
宗厳自身はこれを辞退しますが
息子の宗矩を推薦します。
家康に仕えた柳生宗矩は
関ケ原の戦いで活躍して大名に出世。
こうして柳生家は徳川将軍家の
兵法指南役を務める事になった訳です。
江戸時代では徳川将軍家ゆかりの
剣術流派になっていきますので
本作では佐幕派の登場人物が
柳生新陰流のアクションを
使ってくるかもしれませんね！
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