割と初心者向けの能力ではあります。
まさかまさかの6年越しDLCとなる
リーダーパスが更新されましたので
改めて新しく追加された指導者考察です。
初めに
ニューフロンティアパスから
様々なゲームモードが追加されましたので
個別の考察は全て具体的な
ゲームモードを含めた様々な詳細設定を
しっかりと選定した上での
内容としています。
考察の前提となるゲーム設定は
下記の通り別記事でまとめていますので
予め前提となる設定をご確認下さい。
ゲーム設定の前提が異なると
内容が全く異なってきます。
特定のゲームモードを前提とした
動かし方も考察内容に含みます。
ゲームモードだけ抜粋して記載
秘密結社モード
英雄と伝説モード
独占と大企業モード
蛮族の部族モード
上記4モードのミックス設定です。
指導者
里甲制
プロジェクトの変換率としては物凄い
アドバンテージ取れる系じゃないので
明確な目的意識を持って
行うプロジェクトでしょう。
特定のツリー完了を
早めに目指したり、序盤に
パンテオン創始を目指したりする際の
ピンポイント的な使用になるでしょう。
人口10以上の効果はシンプルに
プラスアドバンテージですので
なるはやで各都市を人口10以上に
増やしていきたいですね。
そういう意味では食料増加の
プロジェクトを使うタイミングも
あるかもしれません。
ちなみに里甲制(りこうせい)は
明から清の時代に使われた制度です。
ある程度の民を一団にまとめて
労働や納税を管理する政治制度です。
文明
王朝の盛衰
特別ブースト取りやすい
指導者能力ではありませんので
ブーストはなるべく利用しようね
という程度の認識になります。
虎蹲砲
頑張れ。
長城
指導者能力との特別な
シナジーもありませんので
お好きな方は建設しましょう。
ゲームモードに絡んだ考察
指導者能力がシンプルな内政系なので
個別のゲームモードと特に相性が良い
という事も無いです。
良くも悪くも何でも利用出来ます。
パンテオン・宗教に絡んだ考察
プロジェクトのおかげで
パンテオンは早めに創始しやすいです。
ただプロジェクト回す事で
信仰力を増やすのは長期的には
あまり得策ではありませんので
序盤にパンテオン作りやすいだけで
そこまで宗教能力との
相性の良さも無いです。
区域に絡んだ考察
特にありませんがシンプルに
内政しやすい指導者能力なので
色々と内政に役立つ区域を作りましょう。
どんな種類のプロジェクトにせよ
生産力が無いと話にならないので
工業地帯区域は必須になります。
(中長期的なプレイなら
どの指導者・文明でも必須だが)
世界遺産に絡んだ考察
個別の遺産と特別相性が良いという
訳ではありませんが文明能力で
ブーストは追加出来ますので
ある程度は優先しても良いでしょう。
ツリー進捗に絡んだ考察
技術
指導者能力に影響する事は無いです。
強いて言えば長城を活用する方は
文化力を早めに追加する為に
城ツリーを優先するぐらいかな。
社会制度
同じく。
たんぶらぁ雑記
civ6永楽帝の話
特別な動きとしては太古から
プロジェクト回す事で
パンテオン創始が狙えるというぐらいで
それ以外は人口10以上で都市能力が
ちょっと向上するというだけの印象です。
勿論、指導者能力の中には
まるで役に立たないレベルの
残念効果もありますので
地味でも確実にアドバンテージが出る
永楽帝の能力は優秀な部類ではあります。
ただciv6も発売からこれだけ時間経過した
DLC追加の指導者ですので
もうちょっとパンチの効いた
指導者能力が欲しかった印象ですね。
始皇帝(統一者)はパンチ効いてますし、
武則天も珍しいスパイ能力設定なので
そういう目線で見ると一番地味で
興味を惹かれ辛いかもしれません。
まぁ使える能力ではあるんですけど。
永楽帝の話
明の第3代皇帝です。
洪武帝という明の初代皇帝と共に
明の基礎を固めた皇帝です。
彼の時代に明はモンゴル高原や
ベトナム北部などに領土を拡大。
さらに鄭和(ていわ)の大航海により
明に朝貢する世界を広げた
明の最盛期を象徴する人物になります。
鄭和はciv6の大提督にもいますよね?
中世の偉人で交易商1つ増やせるヤツ。
(いつも愛用してます)
中国の話
永楽帝の記事では中国王朝の一つである
「明」にスポットを当てて記載します。
明は1368年に朱元璋が建国した
漢民族の王朝です。
前王朝の元の時代に起こった紅巾の乱
という白蓮教信徒を中心とした
農民反乱がきっかけとなり
元王朝が倒れます。
その後、紅巾の乱の指導者であった
朱元璋が台頭して明を建国します。
前王朝の元はモンゴル人の王朝という
中国王朝の中でも異色の王朝ですが
モンゴル色を一掃して再び
漢民族による中国支配が復活しました。
三代目の永楽帝の時代になると
全盛期を迎え、都を南京から
北京に遷します。
この時代に作られた遺産が
civ6にも登場する有名な紫禁城です。
強力な効果の遺産なので
建設するプレイヤーも多いと思います。
鄭和(ていわ)の大航海によって
海外にも世界を広げると
朝貢する属国的な立場の国と
上手く貿易して経済を伸ばします。
(朝貢貿易)
楽帝の時には明と日本の間の
勘合貿易という貿易も始まりますが、
これも明からすれば朝貢貿易の一種でした。
日本は室町幕府3代将軍の
足利義満の時代ですね。
義満の時代の有名な建造物に
金閣寺などがあり、裕福な
イメージが強い人物かと思いますが
義満も勘合貿易でかなり
儲けていたと言われます。
永楽帝の時代の15世紀は栄えた明ですが
永楽帝の死後は再び北のモンゴル人が
活発となり、国力を消耗していきます。
ちなみに16世紀には豊臣秀吉による
朝鮮出兵が起こりますがこの際、
明は宗主国として朝鮮に援軍を
派遣する事になりました。
これも明にとっては
相当重い負担となりました。
こうして北と南の両方から
外的な要因によって国力を
削がれ続けた明に
さらなる追い打ちが重なります。
1616年に女真族をを統一したヌルハチが
北東部に後金(アイシン)を建国。
明からの独立を宣言してしまいます。
この後金は後に国号を清に改めて
後の清王朝に繋がる訳です。
その後、1644年に李自成の反乱に
よって首都北京が占領。
最後の明皇帝は自殺して
明王朝は滅亡となりました。
このようにしてこの頃の中国王朝は
元→明→清
と王朝交代した訳です。
ちょっとでも国力(権威)が低下したら
すぐ反乱が起きて皇帝の座を
奪われるのが中国の歴史です。
文化伝統や宗教的権威よりも
完全に力の論理が優先される世界ですね。
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