沿岸と湖ばかりの
地形でも強くなる貴重な文明
ニューフロンティアパスも終了し
環境が落ち付きましたバージョン1.0.12.9
での文明&指導者考察です。
https://tannbura.com/%e3%80%90%e3%82%b7%e3%83%b4%e3%82%a3%e3%83%a9%e3%82%a4%e3%82%bc%e3%83%bc%e3%82%b7%e3%83%a7%e3%83%b36%e3%80%91%e6%9c%80%e7%b5%82%e7%92%b0-2/
初めに
ニューフロンティアパスから
様々なゲームモードが追加されましたので
個別の考察は全て具体的な
ゲームモードを含めた様々な詳細設定を
しっかりと選定した上での
内容としています。
考察の前提となるゲーム設定は
下記の通り別記事でまとめていますので
予め前提となる設定をご確認下さい。
ゲーム設定の前提が異なると
内容が全く異なってきます。
特定のゲームモードを前提とした
動かし方も考察内容に含みます。
ゲームモードだけ抜粋して記載
秘密結社モード
英雄と伝説モード
独占と大企業モード
蛮族の部族モード
上記4モードのミックス設定です。
指導者
三界の貴き女神
沿岸か湖に隣接している
都市は信仰力+2します。
ロシア、マリなどの文明同様
1ターン目から信仰力を追加出来て
最速パンテオンも狙える能力です。
基本的にインドネシアは(特に序盤)
この能力で信仰力取れる場所を
都心にしましょう。
そしてこの文明は信仰力で
海洋ユニットを購入出来ます。
インドネシアがDLCで追加された
当初から凄い個性的な能力で
現在でも強いんですが・・・
現在は他にも信仰力の利用価値が
増えてしまいましたので
相対的に使い辛くなったかも
しれませんね。
エチオピアなんかもそうなんですが
信仰力がいくらあっても
常に足りない感じです。(笑)
宗教ユニットの移動能力はオマケ。
文明
大ヌサンタラ
対象となる5種類の区域は
沿岸と湖からも0.5隣接ボーナスを
取る事が出来るようになります。
キャンパスは礁タイルでも
隣接ボーナスを取れるので
礁タイルがあればさらに大きな
隣接ボーナスを狙えて
特に相性が良いかもしれません。
劇場広場は水上の世界遺産作る事で
隣接させる事でダブルで隣接を
確保出来たりと、様々な
利用方法がある効果です。
娯楽施設の快適性+1も
地味ですが現在は結構
使えるようになりました。
アリーナから快適性+2取れますので
この文明なら娯楽→アリーナで
+4の快適性が取れます。
ただウォーターパーク作る場合は
娯楽施設作ってしまうと
同時に建設出来ませんので
水上娯楽施設にしたい場合は
我慢しておきましょう。
ジョング
フリゲート艦の代替え。
フリゲート艦はルネサンスの
強力な海洋ユニットですが
硝石の消費がキツいです。
ジョングは硝石消費が少ない
というだけでも結構優秀。
固有効果についても
条件さえ満たしておけば
どんな場所でも使えますので
中長期的に活用しやすいです。
特に大提督とセットにするのが
強いですね。
カンプン
インドネシアといえばこれ!
この施設を上手く使えるかどうかが
この文明のミソです。
civ6では基本的に資源が無い
沿岸・湖タイルは弱いです。
最終版には洋上発電や海上都市も
追加されますが遅過ぎます。
現実的にはマトモに置ける施設が
存在しないので多くの文明で
持て余してしまいます。
・・・しかし!
インドネシアは違います。
インドネシアは古典時代から
このカンプンという強力な
施設を使う事が出来るので
水上タイルを大きく強化出来ます。
海洋資源さえあればインドネシアの
近隣の水上タイルは全てカンプンで
使えるタイルに変更出来ますので
普通の文明では入植を躊躇う
小島にも都市を作って
発展させていく事が出来ますね。
ゲームモードに絡んだ考察
秘密結社は当然虚無でしょう。
英雄ではシンドバッドも相性良いですが
カンプンを増やす為に
マウイを活用するプレイもおすすめ。
カンプンは強力な施設ですが
海洋資源が無いと作れません。
海洋資源が無い周辺の水上タイルは
流石のインドネシアでも
どうにもならなかったんですが・・・
マウイという神がかったユニットが
登場した為に本来はカンプン置く
事が不可能だった水上タイルにも
施設増やせるようになりました。
マウイは自分の領土以外の場所
でしか使用出来ませんが、幸い
水上タイルは産出量がしょぼい関係で
領土に加わるタイミングが遅いです。
自分の都市周辺の海域でも
タイミングが遅く無ければ
使用チャンスがあると思います。
インドネシアの場合マウイは
海洋資源用に活用していく事に
なりますので、ついでに
大企業モードの産業にも
利用出来ると良いですね。
蛮族モードでは都市国家ピッカーで
ある程度、都市国家を
規制しておくとゲーム始まってからも
オークランド出てくる可能性が
残りますので、そこにワンチャン
賭けるのも良いかもしれません。
パンテオン・宗教に絡んだ考察
パンテオンはやはり海の神が
一番美しいですね。
英雄でマウイ活用していくなら
英雄による資源追加でも
漁船増えると思いますので
狙い目だと思います。
宗教能力は隣接ボーナスを
取りやすいという意味で
比較的、労働論理はおすすめです。
信仰力活用出来る文明ですし
創始は狙っていきましょう。
区域に絡んだ考察
大ヌサンタラで対象となる区域と
港区域が狙い目になります。
特に海軍強化する港区域と
信仰力に関係する聖地が重要です。
この2区域は優先的に
作っていきましょう。
世界遺産に絡んだ考察
港区域作るでしょうから
港関連の遺産は作りやすいです。
ただ下手な場所に作ると
貴重なカンプンエリアを
潰してしまいかねないので
良く考えて遺産は作りましょう。
沿岸沿いに工業地帯を
作りやすい文明なので
ヴェネツィアの建設条件は
満たしやすいんですが・・・
残念ながら信仰力で購入しても
ヴェネツィアの効果発動しません。
ツリー進捗に絡んだ考察
技術
創始の為の占星術を取得した以降は
全力でカンプン解禁へ急ぎます。
造船ですね。
造船ブースト条件のガレー船2つは
インドネシアの場合、能力で
購入する事でも達成しやすいです。
インドネシアはどうしても
技術ツリー上側の海洋ルートを
優先する流れになると思います。
ただしジョング使う為には
一定の硝石が必要になるので
ジョング活用する場合は
適度に下側のルートも進めて
軍事工学から硝石発見も
しておく必要があります。
社会制度
インドネシアは海洋ユニットも
信仰力で購入出来る文明なので
いち早く神権政治の政治体制に
進むのが望ましいです。
ルネサンスあたりまでに
1ターンでも早く神権政治を
目指していきたいです。
道中のツリーは可能な限り全て
ブースト取って進めたい所。
重商主義が完了すると
私掠船も解禁されますので
この辺が信仰力で買えるように
なるとかなり戦力強化出来ます。
たんぶらぁ雑記
civ6インドネシアの話
正直civ6の水上タイルについては
自分は前々から指摘し続けて
来ましたが、利用方法が少な過ぎます。
梁調査官の養殖場施設なんて
産業時代ぐらいからデフォで
利用出来ても良いぐらいだと
前々から思ってるんですが
残念ながら最後まで
水上タイルの利用方法が
改善される事はありませんでした。
周りに水上タイルが多いと
利用し辛くてテンション下がりがち
なのがこのゲームですが
インドネシアだけはカンプンの
おかげでかなり利用手段が多いです。
群島、アイランド系の海ばっかの
マップタイプでも楽しく遊べる
数少ない文明かもしれませんね。
この文明がDLCで追加された当初は
まだ多少増えたと言っても
信仰力の利用手段が少なかったので
信仰力なんぞガンガン海洋ユニットに
変換したんですが・・・
現在はそういう訳にもいきません。
いくら信仰増えやすい文明でも
それ以上に使い道が多過ぎて
常に不足する文明っていくつか
あるんですが、この文明も
その類ですね・・・
昔は太古にガレー船を
信仰力で購入するのが
自分の場合は鉄板プレイでして
そこから造船ブーストにも
繋げていたんですが、現在は
信仰力の使い道が増えて貴重ですし
ガレー船は結構、蛮族からも
お買い上げ出来るので
能力使うか迷いますね。
ギターチャの話
ギターチャと検索すると
civ6のゲームの情報が一番上に
来るぐらいにマイナーな人物です。
(汗)
詳しい情報はフツーに
シヴィロペディアでも読んだ方が
良いと思いますが、簡単な
概要だけご紹介しますと
14世紀頃にインドネシア諸島で
栄えていたマジャパヒト王国
という王国の女王です。
インドネシア諸島では歴史の中で
様々な文明が起こりましたが
civ6でのインドネシアは
ギターチャが指導者ですので
14世紀頃のマジャパヒト王国を
モデルにしてるんだろうと思います。
インドネシア諸島で起こった国では
最後のインドゥー教王国でした。
ちょうど中国が元のモンゴル
帝国時代の頃ですね。
流石にギターチャという女王に
ついてはほとんど記録が
残っていないようですので
シヴィロペディアの内容は
かなりマニアックですね。
インドネシアの話
現代でもアジアに残っている
比較的、名前の有名な国ですね。
だいたい小学生ぐらいの頃は
インドとインドネシアの違いが
わからなくて混乱するんですよ(笑)
皆さんはどうでしたか?
僕はあんまり真面目に勉強する
子供じゃなかったので結構いい歳まで
インドネシアはインドの区別が
全くついていませんでしたよ。
現代での正式名称は
インドネシア共和国
ASEANでも重要な立場にあり、
戦前から戦後の現在でも
同じアジアの国として日本とは
深い関係性がある国です。
他国の歴史以上に日本人は
ちゃんと知っていた方が
良い国かもしれませんね。
現在インドネシアと呼ばれている
地域では様々な王国が
建国されて、滅びる歴史を
繰り返していきます。
最初に王国として国が出来始めたのが
5世紀頃と言われていますので
国家としての起こりはそこまで
早くはありませんが
ヒンドゥー教の文化を取り入れた
王国が出来ていきます。
civ6指導者のギターシャが女王
だったマジャパヒト王国も
その一つであり、この王国までが
ヒンドゥー教だったと言われています。
ここまではインド商人との交流の
影響によりヒンドゥー教でしたが、
12世紀以降はイスラム商人との交流が
大きくなっていきました。
イスラム商人との交流が大きくなった事で
この辺りからイスラム教の
国家に変化していきます。
現在のインドネシアも世界最大の
ムスリム人口を有するイスラム教主流の
国となっていますがこのように
インドネシアでは12世紀以降から
ヒンドゥー教→イスラム教に
大きく変化しました。
ただ別に宗教同士の血で血を洗う抗争や
宗教弾圧などがあって宗教が変わった
という訳では無く、王国が切り替わる
タイミングで自然と
イスラム化が進んだようですね。
こうしてイスラム化して4世紀ほどは
インドネシアの王国が続きます。
時は16世紀の大航海時代になりまして
遂にアジアにも彼らが来訪します。
ヨーロッパ人ですね。
ここから植民地支配の始まりです。
インドネシアには香辛料交易の利を
求めてポルトガル、イギリス、オランダ
が来航します。
列強による植民地の取り合い争奪戦を
制したのはオランダでインドネシアは
オランダの植民地となりました。
さてこの時代の植民地支配の先駆けは
スペインとポルトガルでしたので
オランダはあまり登場しませんでしたが
「オランダの植民地支配は
どうだったのか?」
と言いますと・・・
別に他の列強とそう大差ありません。
徹底的な搾取を行う
苛烈な植民地支配でした。
まぁぶっちゃけバリバリ人種差別の
白人至上主義的な時代ですからね。
当然、どこもそう大差無いです。
オランダは人々が団結しないように
共通語を作る事を禁止したり
なんと
路上で3人以上が立ち話する事
さえも禁止して、破ると重い
反乱罪にして処罰しました。
徹底した弾圧ですね・・・
ちなみに現代のインドネシアでも
華僑(かきょう)と呼ばれる
中国人が多く住んでいますが、
オランダの植民地支配はかなり
華僑をズル賢く使っていました。
植民地政府のオランダ人だけで
全て支配するのは大変なので
分け前を上手く華僑の人たちに流す
事でこの人たちを共犯者にして
上手く支配構造を作り上げた訳です。
こんな苛烈な植民地支配ですから
当然、インドネシアの人々も
たまったもんじゃありません。
しかしオランダの植民地体制は
盤石で18世紀頃には現在の
インドネシアの大半はオランダの
統治下になりました。
・・・ただ実はオランダそのものは
1795年にフランス革命戦争で
フランス軍によって滅亡しています。
その後、オランダが政体を変遷して
新オランダとして復活するまで
一時的にイギリス領だった事もあります。
遂に独立運動が起こるのは20世紀。
1908年5月20日にブディ・ウトモと
呼ばれる民族主義団体が設立されます。
この日から本格的に原住民の地位を
向上させていく活動が始まり、
インドネシアでは5月20日が
民族覚醒の日と呼ばれる特別な日
として定められているそうです。
こうしてインドネシアでは
長い長いオランダの暴政を受けて
遂に独立運動が盛り上がりますが、
インドネシア単独では
独立には至りませんでした。
そこに第二次世界大戦が勃発します。
ヨーロッパ方面ではオランダ本国は
早々にナチス・ドイツに占領されますが
インドネシア植民地政府はアジア方面で
日本包囲網に加わって
日本と対峙していました。
戦後の歴史教育では第2次世界大戦で
日本はアメリカと戦った以外に
何やってたのか適当にしか
教えられていない感があります。
特にインドネシアなどのアジア方面で
何やっていたのか、ぶっちゃけ
ほとんど歴史の教科書にも
書いてないですよね?
このような地域では日本は
欧米の植民地政府相手に戦いました。
第二次世界大戦での対中戦や対米戦
においてはまた違った歴史の評価
になるかもしれませんが、少なくとも
インドネシアのような欧米植民地の
アジア諸国では日本の戦争が
独立を大きく支援した側面がありました。
これはまさに「大東亜共栄圏」として
戦前の日本がスローガンに掲げていた
「東亜の解放」「英米の支配からの解放」
の通りですね。
オランダ側を降伏させ上陸した日本軍を
ジャワ島の人々は解放者として
最大限の歓迎で迎えたという事実も
太平洋戦争(当時の言い方では大東亜戦争)
の重要な一つの側面だと思います。
またその後、期間は短いですが
インドネシアでの日本軍の軍政も
十分に評価できるものでした。
日本はオランダが長年行ってきた
愚民化政策を取りやめ、
現地の人々に様々な
教育制度を施しました。
このような点から見ても
流石に大日本帝国時代の日本の
植民地政策と欧米列強の植民地政策を
同じ植民地政策だとして同列に
評価するのはいささか乱暴な
議論なのでは無いかと思います。
しかし、結局日本はその後
アメリカに徹底的にやられて降伏。
インドネシアではようやく日本が
来た事で将来の独立が担保される!
と思ったら日本が戦争で降伏
してしまった為、さぁ大変・・・
残ったインドネシア独立主義者たちを
中心に独立宣言を出します。
実はこのインドネシア独立宣言文にも
日本の皇紀が使われてるんですよ。
インドネシアの人々がどれだけ
日本に感謝していたかが
良くわかる事例です。
しかしオランダはこれを認めず、
第二次世界大戦の後で
インドネシア独立戦争が起こります。
この際に日本国は敗戦後ですので
直接は関わっていませんが
連合国軍へ降伏後の経験豊かな
日本有志将校がインドネシア独立戦争
に参加しました。
しかしインドネシア側も一枚岩ではなく
オランダ植民地時代から非常に長く
利益関係にあった華僑の大部分は
オランダ側に付きました。
こうしてインドネシア独立戦争は
長期化して実に4年も戦争が続きます。
大戦後にオランダ自体も大きく疲弊し、
ようやく現在と多少近付く人権感覚に
なってきた事なども踏まえまして
植民地を放棄しないオランダへの
国際非難が高まり遂にオランダも
インドネシアの独立を認めざる
を得ない事態となりました。
こうした武力闘争と合わせて外交の結果、
1949年(ほんと歴史的には最近ですね)
オランダから無条件で独立承認を得る事に
成功し、数百年ぶりにインドネシアは
現地人による独立した国となりました。
このように現代の独立国インドネシアは
日本との関係性が非常に深いです。
civシリーズのゲームをきかっけに
興味を持つ人が増えるといいですね。
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