ニューフロンティア発の良い文明。
ニューフロンティアパスも終了し
環境が落ち付きましたバージョン1.0.12.9
での文明&指導者考察です。
https://tannbura.com/%e3%80%90%e3%82%b7%e3%83%b4%e3%82%a3%e3%83%a9%e3%82%a4%e3%82%bc%e3%83%bc%e3%82%b7%e3%83%a7%e3%83%b36%e3%80%91%e6%9c%80%e7%b5%82%e7%92%b0-2/
初めに
ニューフロンティアパスから
様々なゲームモードが追加されましたので
個別の考察は全て具体的な
ゲームモードを含めた様々な詳細設定を
しっかりと選定した上での
内容としています。
考察の前提となるゲーム設定は
下記の通り別記事でまとめていますので
予め前提となる設定をご確認下さい。
ゲーム設定の前提が異なると
内容が全く異なってきます。
特定のゲームモードを前提とした
動かし方も考察内容に含みます。
ゲームモードだけ抜粋して記載
秘密結社モード
英雄と伝説モード
独占と大企業モード
蛮族の部族モード
上記4モードのミックス設定です。
指導者
大臣評議会
エチオピアは丘陵都市と
相性が良い文明です。
丘陵都心の都市であれば
信仰力の一部が自動的に
科学と文化にも派生するので
信仰力上げてるだけで
自動的に科学力と文化力も
増えていく形になります。
実際使ってみるとかなり強いです。
アクスムの遺産や岩窟教会のおかげで
簡単に信仰力が増える文明なので
15%でも科学力と文化力に与える
影響力が大きいです。
またエチオピアは丘陵タイルへの
攻撃の際に戦闘力が追加されます。
説明にはユニットとしか
書いてありませんが、丘陵タイルであれば
都市攻撃でも問題なく強化されます。
丘陵の防御修正+3を相殺出来るので
本来は戦闘に適した地形であるはずの
丘陵を狩場に変える事が出来ます。
丘陵は森や熱帯雨林などの
除去可能な特徴と違い、時代が進んでも
無くなりませんのでこの能力は
戦闘力強化系の中でもかなり優秀。
実は攻めに向いてますね。
自文明に引き込めば強化される
丘陵都市を攻め落としやすい能力なので
前者の能力と後者の能力は
上手くかみ合ってます。
文明
アクスムの遺産
最初と最後の能力はオマケです。
交易商能力は
国外貿易でしか機能しないので
使えるようになってくるのは
中世以降ぐらいからでしょう。
考古博物館と学者については
まぁお好みで。
面白い能力ではあります。
最大の能力は真ん中のヤツです。
資源施設一つにつき都市の
信仰力+1します。
この能力が非常に強いですね。
和訳の説明だけ読んでも
分からないですが、同種類の
資源を開発すると倍々で
信仰力が増えていきます。
例えば
石材採石場1
バナナプランテーション1
のように違う種類の資源だと
1+1で信仰力2増えるだけです。
しかし
石材採石場2
のように同じ種類の資源が重複すると
2×2の計算で信仰力4増えます。
3×3で9、4×4で16という風に同一資源の
施設が重複すると面白いほど
グングン信仰力が増えます。
海洋資源なんかは種類少ないですから
沿岸都市では魚や蟹が大抵
複数以上確保出来るはずです。
エチオピアではボーナス資源も
とても重要ですので
基本的に刈り取らないように。
オロモ騎兵
日本語訳の表現がイマイチで
分かり辛いですが要は
斥候の丘陵レベルアップ能力を
所持してるコーサーって事です。
さらに視界が広く、わずかですが
戦闘力もコーサーより高い
上位互換ユニットです。
すいすい丘陵を移動出来て
元々移動力の強い軽騎兵ですので
やや地味ながらも確かな
実力を持ったユニットですね。
岩窟教会
文明固有の施設の中で
最も信仰力稼げるポテンシャルを
秘めた固有施設です。
丘陵か火山性土にしか建設出来ず
周りの丘陵か山岳につき
信仰力を追加します。
最高で信仰力+7まで増える施設。
条件が割と満たしやすいので
簡単に信仰力大シンボル出ますね。
指導者能力とも相性が良く
信仰力が増えればその分、
科学力と文化力にも反映されます。
丘陵都市では実質上
科学力と文化力も増やせる施設です。
岩窟教会は隣接出来ませんので
少し配置が難しい施設ですが
強力な施設ですので
どんどん活用して良いでしょう。
災害耐性もありますので
火山の横は基本これで良いです。
後半には信仰力=観光力になるので
観光力の追加も凄まじい施設です。
ゲームモードに絡んだ考察
秘密結社は虚無一択です。
虚無使いましょう。
信仰力が高い文明なので
全体的に英雄モードとは
相性が良いですが、特に
マウイは相性が良いのでおすすめ。
この文明はどんな資源でも
アクスムの遺産で活用出来るので
ボーナスだろうが高級だろうが
資源増やすと強いです。
増やした高級資源を
大企業モードで利用出来ると
なお良いですね。
パンテオン・宗教に絡んだ考察
特別これと相性が良い!って
能力はありませんが
信仰力稼げる文明で
何かと宗教とも相性が良いです。
創始はしておきましょう。
区域に絡んだ考察
信仰力が即座に科学力や文化力に
反映される文明ですので
やはり聖地区域が一番狙い目です。
逆に聖地を中心に信仰力に
集中しておけば、
キャンパスや劇場広場を軽視しても
科学力や文化力の面で
支障が出辛いと思います。
ただ劇場広場は考古博物館と学者を
信仰力で購入出来る能力もあるので
活用したい場合は作りましょう。
世界遺産に絡んだ考察
これと言って無いですが
信仰力増やせる系の遺産とは
相性が良い方ですね。
ツリー進捗に絡んだ考察
技術
オロモ騎兵を活用する場合は
早めに畜産から馬を発見して
馬資源を確保しておきましょう。
・・・というかアクスムの遺産の
効果がありますの資源発見ツリーは
基本的に全て最優先です。
序盤は馬→鉄の発見と繋げて
その後も戦略資源を優先的に
見つけていきましょう。
創始する場合は言うまでも無く
占星術を優先する事になります。
社会制度
岩窟教会は演劇と詩で解禁です。
劇場広場はそこまで建設を
急ぐ必要性は無いと思いますが
岩窟教会早く作りたい場合は
演劇と詩を急ぎましょう。
ブースト取る為に太古の遺産を
一つぐらいは狙っても良いかも
しれませんね。
たんぶらぁ雑記
civ6エチオピアの話
ニューフロンティアで追加された
文明の中で一番おすすめ。
バランス的に一番良く出来ている
文明・指導者と評価しています。
勿論、「強さだけ」で言えば
もっと強い文明ありますが(汗)
バランス的に一番作りが
しっかりしているのは
この文明じゃないかと思います。
シンプルに使ってて楽しいですし
信仰力をメインにした能力は
多くのゲームモードとの
相性も良く、個別ゲームモードと
合わせるとさらに面白くなります。
僕は丘陵タイルには基本
鉱山ぐらいしか作らない徹底した
鉱山厨プレイヤーなんですが
この文明の固有施設は
それを曲げても結構作りますね。
どの程度の信仰力ボーナスから
建設選択肢に入れるか?
についてはプレイヤーごとの
個性が出る所かと思います。
自分の場合は大シンボル
(信仰力+5)以上ぐらい出せる
丘陵には鉱山止めて岩窟教会に
しますかね。
周りに対象となる丘陵か山岳
4つ以上の場所です。
メネリク2世の話
エチオピア帝国の皇帝です。
元々はショアというエチオピア周辺に
存在していた小国の王子でした。
テオドロス2世というエチオピア皇帝
の時代にエチオピアがショアを攻撃。
捕虜してエチオピアに来ましたが、
このテオドロス2世は捕虜となった
メネリク2世を気に入って可愛がり、
後の時代に皇帝を継ぐ事になります。
メネリク2世の大きな功績としては
やはり第1次エチオピア戦争において
イタリアを破った事でしょう。
civ6でもエチオピアは後発で追加された
文明の中で、信仰と同時にそれなりに
軍事的にも強い要素を持っています。
エチオピアという国はアフリカ大陸の
文明の中でほぼ唯一、欧米列強の
植民地支配に対して自力で独立を
保った国として有名です。
アジアではアヘン戦争以降、
半ば植民地に近いほどボロボロに
された清(中国)を含めて
日本以外の国はほぼ残らず全て
欧米の植民地となりました。
日本だけが独立を保っていた訳ですが
そういう目線で見るとアジアにおける
日本と似たようなアフリカでの
唯一の存在とも言えます。
civ6ではその辺の歴史から
軍事に強い能力持ちなんでしょうね。
列強にエチオピアの独立を承認させた
というだけではなく、列強の従属を
避けつつもエチオピア近代化の為に
西洋文明の近代化政策を学び、
取り入れる事でエチオピアの近代化を
図った人物ともされているようです。
この辺も日本の明治維新と
近い所があるかもしれません。
1900年頃にはエチオピアは
アフリカ諸国の中で最も栄えた国
となりましたのでciv6では
後発で登場した文明の指導者ですが
歴史的にも偉大な、まさに
偉人の一人だと思います。
エチオピアの話
アフリカ最古の歴史を持つ国の一つです。
現代での正式名称は
エチオピア連邦民主共和国
アフリカ大陸の中ではかなり
栄えている国の一つでして
人口も1億ちょいなので
日本と同じぐらいとなっています。
エチオピアの歴史はかなり古く、
民族の歴史から遡るとそれこそ
太古の時代から記載する事になりますが
国家としての形が出来てきたのは
アクスム王国の時代です。
紀元前5世紀ごろから西暦1世紀ごろに
起ったと言われているこの国は
エチオピア帝国の前身です。
civ6ではアクスムの遺産という
文明能力名ですが、これは
アクスム王国から来てる言葉ですね。
ちなみに
ヌビアの記事でも紹介していますが
ヌビア(クシュ王国)を滅ぼしたのは
アクスム王国と言われていますので
エチオピアの前身となる国とヌビアは
そのような形で関係しています。
丁度、クシュ王国を滅ぼした頃が
アクスム王国の最盛期でこの頃は
スーダン北部からアラビア半島南部まで
領土を広げた大きな国となりました。
もうこの頃にはキリスト教に
改宗しています。
西暦320年頃にはキリスト教に
改宗しているようなんですが・・・
相当早い時期ですね。
エチオピアは実はキリスト教の
先駆者のような国の一つです。
元々、力を持ち始めて
弾圧されていたキリスト教が
逆転して公認される
ミラノ勅命が313年ですから、
キリスト教が公認されてすぐ
改宗みたいな感じです。
理由として、イスラムとの
宗教対立の側面もあったようです。
当時アクスム王国は
アラビア世界に進出していた為、
ササン朝ペルシアと敵対国でした。
アラビア世界のイスラム勢力が
敵側でしたので、自然とキリスト教が
受け入れられたのかもしれません。
そんなアクスム王国も征服王朝として
やり過ぎた為に特にクシュ王国を
滅ぼしたあたりからクシュ系の民族に
大きな反感を受けて統治に
暗い影を落としていきます。
敵対していたササン朝ペルシアの
遠征軍からも壊滅的な損害を受けて
どんどん国力を衰退させます。
正確にどこでアクスム王国が滅んだか?
というのは複数の説があるようですが
いずれにせよ10世紀頃に他の民族に
滅ぼされることになります。
※ササン朝ペルシアは6世紀頃に滅亡し、
その後のイスラム世界とはそれなりに
友好的な関係だった為、最終的に
国は滅びましたがアクスムが
イスラム宗教化される事は
ありませんでした。
その後、アクスム王国を滅ぼした民族の
王朝が出来きますがこの辺からが
エチオピア帝国ですね。
最初のザグウェ朝という王朝の時代に
civ6でも登場する固有施設の
岩窟教会が作られました。
現代では世界遺産になっている
ラリベラの岩窟教会群ですね。
その後も王朝が切り替わったり、
諸勢力が乱立したりと、帝国は全く
安定した状態ではありませんでしたが
テオドロス2世の時代に近代エチオピアの
統治が始まったとされています。
彼は以前に一度途切れたソロモン朝の
系譜を継ぐ人物でしたので
ソロモン朝中興の主とされました。
そして彼に可愛がられてその後、
後を継ぐ事になるciv6指導者の
メネリク2世の時代になりますと
時は19世紀の頃になります。
この頃、エチオピアはイタリアの
侵略を2度受けますが
有名な1896年のアドワの戦いで
イタリアを退けます。
この戦いを別名
第一次エチオピア戦争と言い、
アフリカの帝国がヨーロッパ列強の
侵略を乗り切り独立を保ったという
画期的な出来事
でした。
同じ有色人種のアジア人が
初めて白人に勝利して世界を驚かせた
日露戦争と近いかもしれません。
それだけ当時の白人の国は
圧倒的な強さでした。
これによりエチオピアはリベリアと
並んでアフリカの黒人国家で
独立を守り切った稀有な国家となりました。
その後、紀元前から長く続いた
帝政が廃止され現代まで歴史が
続いていくアフリカの国ですが
やはりエチオピアという国で
一番注目すべきポイントは
ここだと思いますので歴史の紹介は
ここまでに留めておきます。
civ6では最終盤で追加された文明
になっていますが、ゲーム内の
能力も含めて中々良いチョイスだった
のではないかと思いますね。
シドマイヤーズ シヴィライゼーション VI [日本語:吹替え版] [オンラインコード]