幸福を定義しようとするのがそもそも
世界幸福度ランキング
ってあるよね。
国連の関連団体がやってて
毎年日本でも何らかの
ニュースで取り上げられます。
2019年3月20日に
2019年度版のランキングが
出たそうです。
毎度お馴染みなんだけど
上位は北欧諸国が独占。
・・・で日本のランキングはというと
156か国中
今年は
58位
2015年 46位
2016年 53位
2017年 51位
2018年 54位
2019年 58位
こんな感じで順位が推移してるようなので
年々低下傾向にあって
今年は去年より4位下がったとか
先進国G7の中で最下位だとか
まぁそんな感じでちまたでは
騒ぐ人は騒いでるランキングなんだけど
毎年思ってたんだけど
「このランキングはマジで無意味だよね?」
そもそも考えて欲しいんだけど
「幸福」
って何だろうって話ですよ。
僕も子供の頃は授業をサボって
幸福とは何かを毎日考えてたもんですよ。
(勉強しろ)
勿論ね。もう少し落とし込んだ分野ごとの
幸福の定義って一応あると思うんですよ。
例えば、経済学の上での幸福の定義ね。
これはやっぱり景気が良くて
多くの人にジョブがある事。
これが一般論で言えば
幸福に貢献するだろう、みたいな事はある。
だけどさ。
ざっくりと幸福度ランキングとか
言っても幸福そのものが定義出来ないし
人によって違うんだよね。
例えば
Aさん
一日中忙しく働いてるのが好きで
むしろ家に帰ると家族付き合いとか
面倒だからあんまり家に帰らず
ずっと会社で仕事してる方が
社会的奉仕の感情と
自己承認欲求が満たせて幸福だ。
Bさん
出来るだけ働かずに
一日中家でぐーたらしてるのが幸福だ。
原始的な自分の三大欲求さえ
満たせれば満足である。
社会的連帯感とかどうでも良い。
Aさん寄りの社会制度に傾けてたら
Aさんは幸福になるけど
逆にBさんは不幸になる訳だよ。
他にも宗教や哲学にも絡んでくる。
「生まれてきただけで最大の幸福を得ている。」
という宗教や哲学の考え方が強い国だったら
国の政策がどうだろうと国民性から
幸福度は高くなるだろうし
そういう宗教理念や哲学が無い国なら
幸福度は低いかもしれないしさ。
宗教に限定するともっと根深い。
イスラム系の戒律が厳しい国では
一般的な先進国よりも女性の出来る事が
多く制限されてる訳だけど
ではそれは幸福度を下げるという事になるのか?
普通の日本人女性から見たら
顔隠さないといけないとか色々制限されて嫌だ
と思うかもしれないけど
宗教を重んじる国の人から見たら
戒律を守る事が幸福に繋がってるのかもしれない。
GDP、平均余命、寛大さ、
社会的支援、自由度、腐敗度
こういう点から幸福度を測ってるらしいんだけど
これで本当に幸福を定義出来るんだろうかね?
自由度なんてかなり難しい。
自由度が高く自由主義を強める事が
幸福だという国民性の国もあれば
基本的人権の自由は勿論ほしいが
国家全体としてみたら社会主義寄りで
コントロールした方が秩序ある環境なので
その方が良いと考える国民性の国もある。
具体的には国営企業とか公共事業とか
どれぐらい持つべきか?
みたいな議論は常にあるよね。
僕としては
「これが幸福だ!」
みたいな事を上から目線で
押し付けられてるみたいで不快だし
先に書いた通り、
人によって幸福の定義が全く違う以上
こんなランキングは何の価値もないと思う。
芸能人ランキングやYouTubeランキングのような
下世話なランキングの方がまだ価値がある。
僕は1年前にサラリーマン辞めて
それ以来、定職につけておらず収入は無い
状態なんだけど、これを幸福度ランキングの
定義に当てはめたらGDPの関係で
幸福度マイナスって事になる訳だよ。
でもどう考えても今の方が
昔より楽しい訳で、そういう意味では
幸福と言える。
幸福なんてのは人それぞれ違うんですよ。
こんなふわっふわなランキングで
いちいち一喜一憂する必要性は無いと思います。
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