アークシステムワークス30周年記念作品
今回のゲームはこちら。
ウィザーズシンフォニー
概要
アークシステムワークスは僕が結構好きな
ゲーム会社の一つで
インディーゲームに該当するような
低価格のDL専用ゲームでは
よくアークシステムワークスのゲームは
プレイしてるんですよね。
そんなアークの30周年記念作品。
完全新作3DダンジョンRPG
それが今回のウィザーズシンフォニーです。
これ実はウィザーズシリーズの続編なんですね。
僕は旧作は未プレイですし
正直知らなかったんですが
1995年:ウィザーズハーモニー
1997年:ウィザーズハーモニー2
1998年:ウイザーズハーモニーR
という歴史で3作発売してます。
当時からかなりキャラゲー色が強いPRG
という感じだったみたいで
その辺は今作でも引き継がれてます。
レビュー
【ストーリー・キャラクター・BGM】
☆☆☆☆
ゲームの世界観に影響する部分ですが
これはとても良く出来ていると思います。
2019年の現代に
「オーソドックスな剣と魔法の冒険世界」
なんて設定が響くかどうかは
正直、人の好みによりけりだと思いますが
剣と魔法の冒険ファンタジーとしてみれば
ストーリーやキャラクターデザインなど
ゲームの世界観に影響する部分は
良く作り込まれてると思います。
特にキャラクター
これについてはウィザーズシリーズの
コンセプトがかなりキャラに重点を置いた
ゲームである為、頑張ってる印象です。
この辺は他のゲームで比較するなら
バンナムのテイルズシリーズや
ガストのアトリエシリーズに似てますね。
かなりキャラ重視のRPGです。
クリア後のオマケ要素に
声優コメントボイスが入ってた所なんかも
かなりアトリエに似てるなぁ
という印象でした。
キャラについては全員魅力的ですが
僕は設定的に
ゴーレムのアステルは健気で好きでしたね。
ゲーム全体の作風は正直
昭和の後期か平成の初期頃に
発売してても違和感無いぐらい
古い香が漂ってますが
一方でアイドルキャラのニナがいる関係で
地下アイドル
という用語が出てきたり
会社に所属している設定から
有休休暇
パワハラ
セクハラ
などの用語が登場したりするのは
2019年の現代感があって面白かったです。
【システム】
☆☆
戦闘やフィールド探索など
全般的にシステムにはかなり
難がある部分を感じました。
フィールド探索では
ダンジョンの壁に当たる度に出る
キャラボイスが流石にうっとおしい。
また、3DダンジョンRPGとしての
ダンジョンギミックが微妙。
ただ単純に面倒に感じたり
謎解きが解り辛過ぎる部分がありました。
僕は3DダンジョンRPGは
ウィザードリィ
世界樹の迷宮
剣と魔法の異邦人
などのプレイ経験がありますが
プレイ経験のある他ゲーと比較しても
あんまり探索面白く無かったですね。
次にバトル関連のシステムですが
悪かったと感じた点が2点ありました。
1.単純に戦闘がもっさりし過ぎ。
早送り機能ありますけど
もう少し標準のゲームテンポを上げた方が
良いと感じます。
2.レムナントの効果ランダムの仕様が悪い。
武器・防具は単にランクアップさせるだけの
ゲームシステムなので、事実上の育成カスタム要素は
このレムナントだけなんですが、微妙です。
ドロップ、錬成共に効果や数値のランダム性が
強過ぎる為に狙った効果が引けません。
結局、クリアまでレムナントどうでもいいや。
という風になってしまい
育成カスタムの戦略性が弱いゲームになってます。
一方でハーモニクス、リンクバーストなど
通常攻撃とスキル使用以外にも
出来る行動選択は用意されていましたので
その辺は良かったと思うんですが
全体的に見ると悪い分が若干多く
残念に感じます。
【バランス】
☆☆
厳しい評価になりますが
とにかく様々なバランスが悪いです。
例えばシステムの部分で
ダンジョン探索に触れましたが
ダンジョン探索のやりがいが薄い真の原因は
宝箱の中身がしょぼい。
という事でしょう。
このゲームバランスが致命的です。
このゲームは装備を付け替えるような
一般的なRPGの装備システムでは無いので
宝箱の中に非売品装備が入ってたりはしません。
宝箱の中に入ってるのは基本的に
消耗アイテムかレムナントなんですが
あんまり拾って嬉しい物が無いんですよ。
極論、全く宝箱取らなくても
クリアに支障が無いレベル。
これでは寄り道のルートを開拓する気が
中々起きませんよね。
バトル面のバランスで言えば
パーティー5人の割にスキルのコンボなど
バトルの戦略性が薄いです。
通常3DダンジョンRPGは普通のRPGに比べて
パーティー人数多い傾向があります。
このゲームも例にもれずに
メイン5人パーティーなんですが
その割にスキルによるバトル戦略性が
薄過ぎるように感じます。
もちろん、
ディフェンダー・サポーター・ヒーラーなど
キャラごとに明確な役割分担は出来るんですけど
3DダンジョンRPGだったらもう一歩ぐらい
スキルの組み合わせとか使えるものが欲しかったです。
実は組み合わせっぽいのが想定されてる
スキルも多少あるんですが
バランスが悪くて
かなり腐ってるスキルが多いです。
カウンターとかエンチャントとか
通常攻撃強化とか用意されてるんですが
使い勝手が悪い。
最終的に基本的な
攻撃スキル、回復スキル、バフデバフスキル
ぐらいで良いよね。
というゲームバランスになってる事が
かなりもったいないです。
難易度については
2種類から選択出来ますが
この難易度バランスについては
まぁ良かったんじゃないかと思います。
ハードならかなり戦闘やりがいありますし
ノーマルならRPG苦手な人でも
安心してプレイ出来ます。
【やり込み】
☆
相当しょぼいですね。
一応裏ボスに該当する試練が5つありますが
ハッキリ言ってラスボスの方が強いぐらいです。
ゲームバランス間違えたんじゃないかな・・・?
という疑念が強く持たれます。
戦う相手がいない以外にも色々不満はあります。
レベル上げもし辛いし
スキルポイントを上げる貴重ポーションを
効率良く入手する手段も無い。
(そもそもゲームラバンス上ごく一部の
スキル取るだけで十分だが)
唯一の装備カスタム要素である
レムナントの効果・数値はランダム要素が
強過ぎて良品を粘る気が起きません。
ランダム要素強くするなら
せめて合成とかで少しでも
良いレムナントを製作出来るように
システム作った方が良かったんじゃないかな。
ゲームデータまとめ
キャラに重点を置いたゲームなので
細かいシステムやバランスが甘いのは
ある程度しょうがないのなかぁ・・・
という気もしますが、純粋な3DダンジョンRPG
としてみたら、あんまり良い評価は出来ない
と思います。
ただキャラクターやストーリーはかなり
頑張って製作されたんだろうという事は解ります。
凄く好感が持てるキャラが多かったです。
その辺を考慮しまして★3って所かなぁ。
ゲームバランスの部分がもうちょっと
しっかりしてたらその辺の数値設定いじるだけでも
大分、評価が良くなると思うんですけどね。
次作があれば今後に期待したいと思います。
値段6,800円
たんぶらぁの総合オススメ度★★★(5段階評価:3)
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