能力は地・味
ニューフロンティアパスも終了し
環境が落ち付きましたバージョン1.0.12.9
での文明&指導者考察です。
https://tannbura.com/%e3%80%90%e3%82%b7%e3%83%b4%e3%82%a3%e3%83%a9%e3%82%a4%e3%82%bc%e3%83%bc%e3%82%b7%e3%83%a7%e3%83%b36%e3%80%91%e6%9c%80%e7%b5%82%e7%92%b0-2/
初めに
ニューフロンティアパスから
様々なゲームモードが追加されましたので
個別の考察は全て具体的な
ゲームモードを含めた様々な詳細設定を
しっかりと選定した上での
内容としています。
考察の前提となるゲーム設定は
下記の通り別記事でまとめていますので
予め前提となる設定をご確認下さい。
ゲーム設定の前提が異なると
内容が全く異なってきます。
特定のゲームモードを前提とした
動かし方も考察内容に含みます。
ゲームモードだけ抜粋して記載
秘密結社モード
英雄と伝説モード
独占と大企業モード
蛮族の部族モード
上記4モードのミックス設定です。
指導者
ラジオ・オラニエ
ほぼ指導者能力無い
と考えても良い程度だと思います。
それぐらい弱いです。
交易商の産出を強める能力ですが
自文明の交易の効果がゴミです。
忠誠心+2って・・・
プラス10ぐらいあれば忠誠心
キツい場所で使うような戦略も
あったかもしれませんが、
上昇値が低過ぎてマトモに戦略に
組み込めません。
(まぁこれでも強化されたんだけど)
実質上、他文明との交易の際に
文化力+2を得るというだけです。
まぁルネサンス以降ぐらいに
為替取引の政策が解禁されたら
そこそこ良い国外貿易が
可能になるかもしれませんが・・・
あんまり優秀では無い能力かと。
文明
大河川地帯
特定の区域と相性が良い能力です。
オランダは川沿いで力を発揮する
文明となっています。
キャンパス、劇場広場、工業地帯は
ハブと同じ隣接ボーナスが
追加されますので川沿いに置くだけで
良い配置となります。
港完成で文化爆弾はオマケですが
一応、覚えておくと良いです。
港区域は都心に隣接させる置き方が
好まれる区域となりますが、
この文明の場合は文化爆弾があるので
文化爆弾狙いであえて都心から
離れたタイルに置くという戦術も可能。
最後にダムと防波堤は
建設が早いです。
防波堤は終盤限定ですが
ダムは割と早い時期から
作る事になりますし、コストが特に
重い区域なのでありがたい能力ですね。
ダム作る速度が速い能力が
個人的には一番強いように思えます。
デ・ゼーヴェン・プロヴィンシェン
フリゲート艦の代替えで
都市攻撃に適してるユニットです。
海上から都市攻撃する際は
非常に強力な海洋ユニットですね。
そもそも海洋遠距離は
フリゲート艦から爆発的に強化
されますのでその上位互換という事で
頼もしい固有ユニットです。
唯一、オランダで軍事的に
強い部分があるとしたらここだけ
となりますので、戦争で
勝利していくなら海洋ユニットを
ベースに考えていくと良いです。
ポルダー
水上タイルに作れる専用施設として
インドネシアのカンプンに次いで
強力な施設です。
施設性能自体は海版の
アウトバックステーションみたいな
感じで申し分無い性能なんですが
問題は建設条件の厳しさです。
3つ以上の陸地に接してる
水上タイルしか建設出来ませんので
湖はともかく・・・沿岸では
作れない場所も多いです。
内陸部に多い湖は条件満たす事が
多いですが、それにしても
作れる場所が少ない施設なので
まぁオマケ程度にしか
考えられない文明性能だと思います。
置ければ強い施設なので
置ける場所は全て置きましょう。
ゲームモードに絡んだ考察
秘密結社は何でも良いですが
戦争に強い文明でも無いので
順当にいけばミネルヴァか虚無でしょう。
英雄では可能な限り
ヘラクレスを召喚したい所です。
次点で海軍を育てるならセットで
シンドバッドも良い選択でしょう。
パンテオン・宗教に絡んだ考察
パンテオン・宗教能力共に
特別相性が良い訳じゃないので割愛。
まぁお好きなように。
区域に絡んだ考察
多くの区域と相性が良い文明です。
区域については積極的に
建設していきましょう。
川沿い取れた場合は
ハブは勿論、他三種類の区域も
選択肢に入りますので
川沿いは区域激戦区です。
大体川沿いのしょぼいタイルは
区域で埋めてしまえば良いでしょう。
特に氾濫原の場合は最終的に
ダムも比較的簡単に作れますから
ダムを見据えた工業地帯の
配置を考えていきたいです。
港の文化爆弾はオマケみたいな
もんですのでそこまで
重要視はしなくて良いです。
港区域は都心の横で作る事が多い
区域ですからね。
そこまで美味しい文化爆弾は
期待出来ません。
文化爆弾狙いで港の隣接を削る
必要性は薄いと思います。
資源の関係で都心隣接並みの
隣接ボーナスを離れた場所でも
取れる見込みがあるなら
文化爆弾狙いで遠くに港を
置いても良いかもしれませんが。
世界遺産に絡んだ考察
港で文化爆弾発動しますし
港関連のファロス灯台やロードス島は
作りやすい部類です。
工業地帯を川沿いに配置する事が多いので
ルール地方も作りやすい文明となります。
ツリー進捗に絡んだ考察
技術
基本的には大河川地帯の能力を見ながら
作りたい区域のツリーを
優先的に進めていく事になるでしょう。
固有ユニット使って中盤以降に
海軍を積極的に育てる場合は
早期の港区域建設と硝石の発見が
重要なカギになります。
海洋ルートを進めつつ、
軍事工学までは早めに取得して
硝石も回収する必要があります。
なおフリゲート艦の前時代ユニット
となるカドリレームは弱いので
固有ユニットの為にカドリレームから
レベリングをするかどうかは
微妙な所だと思います。
まぁカドリレームで戦果を上げれば
ブースト一つ取れますけど
弱いので結構大変です。
社会制度
指導者能力を活用する場合は
国内貿易では能力を発揮出来ないので
国外貿易を主流にするしかありません。
その場合は早めに為替政策まで
取得する必要があると思います。
最低でもそこですね。
その後さらに民主主義政府に
移行すればさらに使いやすくなりますが
国外貿易はルネサンス時代ぐらいの
ツリーまで社会制度進めないと
効果が弱めとなります。
指導者能力使う場合は
文化力>科学力になると思います。
また、固有海洋ユニットで
攻めていく場合は
海洋ユニット生産の政策が
極めて重要になります。
キャラベル船を2体作って
ブースト取得しつつ、
探検のツリーまで取得してから
固有ユニットを訓練するルートか
古い時代の政策でカバーするなら
カドリレームから育成するか
どちらかになります。
たんぶらぁ雑記
civ6オランダの話
「ダムが早く作れる文明」
というイメージです。(笑)
まぁ決してデメリットがあったり、
使い方が特殊で難しい文明でも
無いんですが・・・
すげー地味ですね。
指導者能力もほとんど
活用しないレベルですし。
固有施設は置ける場所が
少な過ぎてあんま
発動する機会が無く・・・
一番能力使うとしたら
大河川地帯ですが
うーん、まぁそこまで
でも無いですね。
川と区域がコラボする能力だと
似た所でハンガリーの能力が
ありますが、あっちの方が大分
強い印象を受けます。
まぁそれでも区域と相性が良い
文明ですのでそこそこ好きな
文明ではあります。
ダムと工業地帯の組み合わせは
良く利用しますね。
ダム作るのが早い文明なので
一つの都市のダム区域周辺に
複数都市の工業地帯を密集させる
ようなプレイが結構好きですね。
どうせ、草原と平原の氾濫原は
硝石が湧かない限りは
農場しか作れませんし
中盤以降はよく潰して
区域地帯にしてしまいますね。
↑
AIのスパイによるダム攻撃を受けて
氾濫原の区域密集地帯が全壊した
苦すぎる経験もありましたが・・・
精神的ストレスで毛根への
ダメージが強いのでAIのスパイは
もうちょっと確率自重して欲しい。
僕の頭がハゲたらきっと
civシリーズのスパイのせいでしょう。
ウィルヘルミナの話
第4代オランダ国王(女王)です。
在位期間は1890年~1948年ですので
割と新しめの時代の人物ですね。
ちなみにオランダは普通に
女王が度々、誕生している国です。
彼女は在位中に第二次世界大戦を
経験している人物で、1939年に
ドイツのポーランド侵攻から
第二次世界大戦が勃発します。
この戦争では当初オランダは
中立の立場でしたが、ナチス・ドイツは
オランダにも電撃侵攻を開始。
ナチス・ドイツにオランダは
占領されます。
ナチス・ドイツは女王捕縛に
動きますがウィルヘルミナは
イギリスの支援で
辛くも本国を脱出。
その後はロンドンで亡命政権を
樹立して祖国奪還の為の
レジスタンス活動を行います。
世界大戦はその後、米国の支援もあり
戦況が逆転します。
オランダの占領地は続々と解放され、
ウィルヘルミナは本国に帰還出来ました。
在位中に世界大戦で祖国が占領され
亡命を経験するという過酷な人生を
歩むことになったオランダ女王ですね。
オランダの話
西ヨーロッパに現存する国です。
子供の頃なんかは
イタリア、スペイン、フランス
みたいな4文字のヨーロッパ国は
区別が付かなくて混乱しますよね。(笑)
歴史・地理にあんま興味無い方だと
ぶっちゃけ名前はヨーロッパ国の中
では有名なほうだがどこにある国
なのかよくわからんという方も多いはず。
現代でも立憲君主制の国。
ちなみに「オランダ」という国名は
日本における通称であり、
ホントの名前は
ネーデルラント王国
と言います。
これも結構マメ知識の部類ですね。
オランダという国はヨーロッパの
古い歴史ではほとんど登場しません。
この国は元々は他の国の領土から
独立して中世~近代ぐらいに
出来上がってきた国なんですね。
この為、古いヨーロッパの歴史では
全く登場しない訳です。
現代のオランダ、ベルギーがある
あたりの地方をベネルクス地方
と言いますのでこの地方の歴史を
古い時代から記載しますと
この地方はローマ帝国分裂後は
神聖ローマ帝国の領域の一部でした。
後にドイツとなっていく
神聖ローマ帝国内でまったりと
発展を続けていきます。
その後15世紀からはスペイン
(ハプスブルク家)の領土となります。
この頃は貴族がその土地を治めてる
みたいな感じなので現代の国という
感覚とはかなり違いますが・・・
ともかくオランダ領は
宗主国スペインに支配されます。
さてここからがオランダという国の
歴史のドラマティックな所です。
この時代のオランダ宗教は
プロテスタントが広がっていました。
熱心なカトリック信者だった
スペインのフェリペ2世は
プロテスタントの信仰を禁じて
カトリック信仰を強制します。
さらにスペインはオランダに対して
苛烈な重税政策をかけました。
そう、この時代はフェリペ2世の
時代ですからポルトガルも取り込んで
地球上のどこかに広範囲で
スペイン(ポルトガル含め)の
植民地がある時代。
文字通り
「太陽の沈まぬ国」
超大帝国スペインが誕生した
スペインの超黄金時代です。
そらもうやりたい放題ですわ。
足元の小国(属国)など
オラオラとねじ伏せていく政策方針を
スペインは取っていました。
宗教の自由を奪い、さらに
苛烈な重税政策を行うスペインに
苦しみ続けたオランダの民衆は
遂にオラニエ公ウィレムを首領にして
オランダ独立戦争を始めます。
太陽の沈まぬ国スペインに
挑戦したこの一つの小国によって
スペインと世界中の運命は
大きく変わる事になりました。
世界一の国に挑戦を始めた
オランダの道のりは
大変険しいものでした。
美しい鎧を着飾った
スペイン兵に対して貧しいオランダは
木の桶をかぶり、農具のクワや
魚をとるモリを手に戦ったほどです。
このような有様からオランダは
「ゴイセン(乞食)」という
あだ名まで付けられました。
しかしそんな乞食たちは
実に20年以上もの長期間抵抗を続け、
遂にスペインに勝利して
独立を勝ち取ります。
こうしてネーデルラント連邦共和国が
独立して世界に誕生しました。
オランダという国が独立国として
誕生した瞬間ですね。
オランダという小石につまずいた
スペインは長期間の戦争で
国力が衰退してポルトガル同様に
ヨーロッパ超大国の地位から
転落していく事になります。
反対にオランダは東インドを侵略して
ポルトガルから香料貿易を奪い、
世界に乗り出していきます。
オランダは栄光の17世紀に入ります。
ヨーロッパ以外の世界から見ると
侵略者がスペイン&ポルトガルから
その他の白人国に変わっただけですが、
スペインが衰退する原因の一つ
である事は違いないと思いますので
オランダ独立戦争が世界中に
与えた影響は大きいでしょう。
その後、ヨーロッパ全体に大きな
影響を与える事になるフランス革命が
勃発すると、革命軍が侵入。
バタヴィア共和国が成立します。
そしてこの国がナポレオンの弟を
国王とするホラント王国に
国を変更させられてしまいます。
さらに1810年にフランスの
直轄領として併合されますが
ナポレオンが最終的に失脚して
ナポレオン戦争後のウィーン会議で
再び国家の形をどうするか
会議が行われます。
これによりこれまでオーストリア領であった
南ネーデルラント
(現在のベルギー・ルクセンブルク)
を含む領土を一つの国家として
ネーデルラント連合王国が成立します。
1815年、ここで王国になりました。
この際に王家になったのが
オランダ独立戦争で首領となった
オラニエ=ナッサウ家です。
これが現代も続いてるオランダ王家ですね。
しかしこの後、ヨーロッパでは
自由主義運動が加速していき、
さらに南ネーデルラントはカトリックで
信仰が違った事もありまして
自由主義者とカトリックによる
独立戦争がすぐに起こります。
こうしてベルギーはすぐ独立しまして
結局、15年経過した1830年に
現代と同じ形のネーデルラント王国
(オランダ)となりました。
その後、第一次世界大戦では中立を維持。
第二次世界大戦でも同じく中立を
宣言しますが、ナチス・ドイツが
ベルギー・オランダに侵攻。
王家はイギリスに亡命して
難を逃れますが・・・
ナチス・ドイツの奇襲が成功して
オランダはわずか1週間で敗北。
この第二次世界大戦では
亡命政権樹立後に日本へ宣戦布告
していますし、多少は
日本とも関りがありますね。
現在のインドネシアを東インド植民地
としてオランダが所有していたので
ここで日本軍と
植民地統括軍が戦っています。
東インド植民地は日本軍が占領しますが
最終的に先の大戦では日本が敗北し、
撤退する事となりました。
ドイツも降伏してオランダは
本土を取り戻し、第二次世界大戦は
終結しますが戦後の国力低下に加えて
過酷な植民地支配に憤慨した
インドネシア独立勢力をいよいよ
抑える事が出来なくなります。
こうして他の植民地を持つ
ヨーロッパ国と同様ですが
戦後にインドネシアの独立を
承認せざるを得なくなりました。
先の大戦は悲惨な戦争ではありましたが、
やはり各国の歴史を振り返ると
アジアやアフリカなど植民地の多くが
短期間で開放されるきっかけとなった
側面はあるんだろうと思います。
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